将棋の藤井聡太七冠の二つ目の「永世」称号獲得がかかる王位戦七番勝負。その第4局が佐賀県で19日から始まり、熱戦が続いています。

　藤井七冠の二つ目の永世称号獲得がかかる今期の王位戦。

　挑戦者は「魔王」の異名を持つ渡辺明九段です。

　「封じ手は先手8四角」

　第4局2日目は午前9時、19日渡辺九段が封じた43手目が開封されました。

　藤井七冠はいつものようにお茶を一口飲み、対局に臨みました。

　「対局を再開してください」

　7月上旬に名古屋市内であった第1局で幕を開けた今期の王位戦は、ここまで藤井七冠の2勝1敗です。

　藤井七冠がさらに1勝を積み上げ防衛に王手をかけるか、渡辺九段が五分に戻すか、注目の一戦です。

　藤井七冠は今回に防衛に成功すれば、王位戦5連覇となり、「永世棋聖」に続いて「永世王位」の資格を獲得します。

　盤上で駆け引きが続くなか、20日の勝負めしは――

　藤井七冠が選んだのは「佐賀牛ロコモコ」。

　柔らかい肉質と細やかな霜降り「艶さし」が特長の佐賀牛のハンバーグが、どかんと載った一皿です。

　渡辺明九段は「艶さし」が最も楽しめるシャトーブリアンのステーキを使った「佐賀牛のシャトーブリアン丼」を選び、両者つかの間の休息をとりました。

　対局は午後から再開され、熾烈な戦いが続いています。

　決着は夜にも決まる見通しです。