「令和の米騒動」解消へ向かって一歩 愛知県豊田市で新米の出荷式

2024年9月5日 16:45
気になる『コメの品薄』は解消に向かうのでしょうか。5日、愛知県豊田市では新米の出荷式がありました。
 トラックの荷台に積まれた大量のコメ。JAあいち豊田では5日に新米の出荷式が行われました。

 収穫されたばかりの「コシヒカリ」。豊田市内では例年並みの8月20日ごろから収穫が始まり出荷を迎えました。

 今年の新米のお味は―。

「もっちりとして今年は甘みも感じますので十分おいしく食べていただける」(JAあいち豊田 長谷川陽一 常務理事)

 今年は記録的な猛暑が続き台風10号の被害も心配されましたが、大きな影響はなかったといいます。

「コメは穂が出て20日間の気温が高すぎると品種が悪くなってしまう。それを非常に心配していましたけど、上々の出来だと思います」(JAあいち豊田 専門技術員 藤井潔さん)

 5日出荷されたコメは6日から豊田市内のJA直売所などで販売されます。
 

収穫されたコメは今後順次出荷される予定

心配される「コメの品薄」
 ところで、心配されるのがコメの品薄です。JAあいち豊田では、例年どおりの量が収穫できているといいます。

「こちらの施設では、農家さんが持ってきたもみを乾燥させて、玄米の状態になったものを出荷しています」(記者)

 「乾燥調整施設」で収穫された“もみ”を乾燥させ、玄米にしています。施設内には8月下旬ごろ収穫された60キロ入りのコメ2万俵が出荷を控えていて今後、順次出荷される予定です。
 

「産直市場いこまい 若林」(愛知・豊田市)

新米の出荷が本格化で解消へ向かう見通し
 新米の販売が始まったJAの直売所では―。

「お店には愛知県産コシヒカリ1種類のみが並んでいますが、 たくさんの量が入荷したということで大勢のお客さんが足を運んでいます」(記者)

 「産直市場いこまい 若林」(愛知・豊田市)ではお盆明けからコメが店頭に置けなくなり、一時入荷した「あきたこまち」200キロも その日のうちになくなったということです。

 今週から先行で新米が販売されるようになり、5日も朝からコメを求めて訪れる人の姿が―。

客「なくなるなら買わなきゃと思うけど…」
店員「大丈夫です、今からどんどん出てきます」

今、家にあるコメは?
「1合。本当ラッキー。先週あちこちいったけど、棚がからっぽだった。よかった。安心、来てよかった。だめもとでのぞいたので」(お客さん)

 新米の出荷が本格化し、店頭での品薄は少しずつ解消へ向かう見通しだといいます。
 

愛知県産コシヒカリ 1キロあたり580円

価格は去年同時期の約1.4倍に
 一方、気になる価格は?

「去年と比べて、大きく値がついている」(JAあいち豊田 産直店舗課 土方進一さん)

 先行販売された愛知県産コシヒカリの玄米の価格は1キロあたり580円でした。去年の同時期の約1.4倍になっています。

「(コメの品薄は)秋から年末にかけては一度落ち着くかなと思う。この後に出てくるコメも含めて、いろいろなコメがそろえば、価格面にしろお客様に提供する量だったり。今は量を限定販売しているが、そういうところも変わってくるのではないかなと思う」(土方さん)
 

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