大村知事のリコール運動署名偽造事件 事務局長の控訴審始まる 名古屋高裁

2024年9月18日 19:21
愛知県の大村知事のリコール運動をめぐる署名偽造事件で、1審で執行猶予付きの有罪判決を受けた、団体の事務局長の男の控訴審が名古屋高裁で始まりました。
 2019年の「あいちトリエンナーレ」。

 企画展の展示内容に抗議が起き、実行委員長だった愛知県の大村知事のリコール運動が始まりました。

 運動団体の事務局長を務めたのが、田中孝博被告(63)。

 田中被告は2020年、佐賀市内でアルバイトを使い、有権者71人分の署名を偽造した罪に問われています。

 1審の名古屋地裁は、懲役2年執行猶予4年の有罪判決を言い渡しましたが、田中被告は控訴していました。

 判決後、メ~テレの取材に対し――
 
 「運動団体の責任者の私が無罪であるという一般的な考えはなかったけど、判決内容については、理解はできても、納得できるというところではない」(田中孝博被告)

 そして、午後2時に開かれた控訴審の初公判。

 弁護側は、「選管による署名簿の調査は違法性がある。また署名の代筆はリコールを成立させる目的だったと認定した1審判決について、事実誤認である」と主張しました。

 一方の検察側は、控訴棄却を求め、即日結審しました。

 田中被告は、病気療養中のため、公判には出廷しませんでしたが、17日、メ~テレの取材に対し「法的根拠に基づく、裁判所の正しい判断を信じております」とコメントしました。

 判決は、11月6日に言い渡されます。
 

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