藤井聡太七冠「取り残されたようで寂しい…」 東西対抗戦で伊藤匠叡王に“リベンジ”ならず

2024年12月16日 18:39
今年は7つのタイトルを防衛、そして初の「失冠」も味わった愛知県瀬戸市出身、将棋の藤井聡太七冠。先週末に開かれたイベントで、タイトルを奪われた相手と再び対局しました。”リベンジマッチ”の結果は――?
 週末に行われた「SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2024」。

 ファン投票で選ばれた棋士と予選を勝ち上がった棋士計12人による”東西対抗”の団体戦です。

 藤井七冠は4年連続でファン投票「西軍1位」で選出されました。

「今年は対局で初めて行くところも結構多くあって、そういったところで食事や観光させていただく機会もあった」(藤井七冠)

 前夜祭では、1年をこう振り返った藤井七冠。

 この場で初めて発表されるという対局カードは――。

「第5局目になります。先手番が藤井聡太竜王・名人(七冠)。後手番が伊藤匠叡王」(司会)

 藤井七冠と戦うのは、東軍の伊藤匠叡王に。

 今年6月、「八冠」タイトル独占状態を崩した”因縁”の相手です。
 

対局後に感想を語る藤井七冠

藤井七冠、伊藤叡王に雪辱ならず
 東西に分かれた6人がそれぞれ対局を行う「決勝戦」。

 合間には、ファンに向けた「トークショー」も開かれました。

 「来年やりたいこと」を聞かれた藤井七冠は――。

「舞台袖で東軍のトークショーをひそかに聞いていたのですが、伊藤叡王の詰将棋解答選手権の優勝を阻止したいなと」(藤井七冠)

 ライバル心むき出し!?

 和気あいあいとした雰囲気で進むイベントですが、対局は真剣そのもの。

 西軍は第4局まで全勝し、藤井七冠の第5局へとつなぎます。

 タイトル戦とは異なり、1手30秒の「超早指し」将棋です。

 結果は、92手で伊藤叡王の勝利に。藤井七冠、雪辱ならず。

 対局後、ファンの前に登場した藤井七冠は――。

「先ほど(第6局で西軍の)山崎八段が勝たれたという雰囲気を感じて、私だけ取り残されてしまったような寂しい気持ちもあるんですけど…」(藤井七冠)

 結果、藤井七冠のみ敗れるかたちとなりましたが、5勝1敗で「西軍」が勝利。チームには賞金600万円が贈られました。

「また来年も開催していただけるということで、またこの場所に戻ってこられるよう頑張っていきたいと思います。本日はありがとうございました」(藤井七冠)
 

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