覚えていますか?家族の携帯番号 高齢者ほどメモリー機能を頼る傾向に【暮らしの防災】
2025年4月6日 14:01
家族同士や友人への連絡は、スマートフォンの電話・メール・SNSアプリなどで行います。スマホの電話帳から相手の番号を呼び出して電話、相手からのメールへ返信でメールを送るケースが多いと思います。では、その電話番号を覚えているでしょうか?

電話帳機能が使えなくなったら…
電話帳機能が使えなくなったら…
大災害時に、スマホが壊れたり、電話帳機能が使えなくなったりしたら、自宅・勤め先・学校・出かけ先など、それぞれの場所にいる家族などに連絡できなくなる可能性があります。お互い心配ですし不安でたまりません。

同居家族の携帯電話の番号を覚えているかどうか(NTTドコモ モバイル社会研究所の調査より)
同居家族の少なくとも一人の番号を覚えている人は49% 覚えていない人は51%
NTTドコモ モバイル社会研究所がインターネットで行った調査では、「同居家族の携帯電話の番号を覚えているか」という問いに対し、同居家族のうち少なくとも一人の番号を覚えている人は49%でした。年代別に見ると、若年層の覚えている割合が高く、15〜24歳の層では3人に2人が一人以上の電話番号を覚えていました。
逆に覚えていない人の割合は51%。若い人より高年齢者の方が、電話番号を覚えていない人の割合が高くなっています。かつて固定電話を使っていた高齢者の方が電話番号を覚えていそうですが、高齢者ほど電話帳(メモリー機能)を頼っているようです。
※調査方法:Web 対象:全国 15~79歳男女 有効回答数:10,355 調査時期:2024年11月 発表:2025年3月3日
逆に覚えていない人の割合は51%。若い人より高年齢者の方が、電話番号を覚えていない人の割合が高くなっています。かつて固定電話を使っていた高齢者の方が電話番号を覚えていそうですが、高齢者ほど電話帳(メモリー機能)を頼っているようです。
※調査方法:Web 対象:全国 15~79歳男女 有効回答数:10,355 調査時期:2024年11月 発表:2025年3月3日

別居家族の携帯電話の番号を覚えているかどうか(NTTドコモ モバイル社会研究所の調査より)
4人に3人が別居家族の一人以上の番号を覚えていない
図は家族が単身赴任している、進学した学校の近くに下宿しているなど、家族のメンバーの誰かが別居している家庭を対象にした調査結果です。
4人に1人が一人以上の番号を覚えていると回答しました。こちらも若年層が高く、15-24歳は35.5%が少なくとも一人以上の携帯電話の番号を覚えていると答えました。全体では75%、4人に3人が「別居家族の携帯電話番号を覚えていない」のです。
4人に1人が一人以上の番号を覚えていると回答しました。こちらも若年層が高く、15-24歳は35.5%が少なくとも一人以上の携帯電話の番号を覚えていると答えました。全体では75%、4人に3人が「別居家族の携帯電話番号を覚えていない」のです。

カードの例(内閣府HPより)
対策は災害・避難カード(家族連絡カード)
災害時には停電などで、スマホの電源が切れること、バッテリーを使い果たすことがあります。またスマホを落としたり水没させたりして、使えなくなることもあります。
家族や大切な人、仲間の電話番号、メールアドレスがわからないと、連絡を取ることができません。代替手段(公衆電話や固定電話、他の人のスマホ等)で連絡をとる時、災害伝言ダイヤルを使う場合、相手や自分の電話番号が必要です。
自分も含めて家族全員の「名前」「電話番号」「メールアドレス」を名刺大のカードにまとめた「災害・避難カード(家族連絡カード)」を持ち歩くのが一つの解決策です。名刺大にすれば、スマホケース、お財布などに入れられます。但し、個人情報が書かれているので、落とさないように要注意です。
自治体のHPや、防災関連のHPにフリーのテンプレートがあります。エクセルなどで自作もOKです。検索して自分が使いやすいものを用意してください。
◇
被災地取材やNPO研究員の立場などから学んだ防災の知識や知恵を、コラム形式でつづります。
■五十嵐 信裕
東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。
家族や大切な人、仲間の電話番号、メールアドレスがわからないと、連絡を取ることができません。代替手段(公衆電話や固定電話、他の人のスマホ等)で連絡をとる時、災害伝言ダイヤルを使う場合、相手や自分の電話番号が必要です。
自分も含めて家族全員の「名前」「電話番号」「メールアドレス」を名刺大のカードにまとめた「災害・避難カード(家族連絡カード)」を持ち歩くのが一つの解決策です。名刺大にすれば、スマホケース、お財布などに入れられます。但し、個人情報が書かれているので、落とさないように要注意です。
自治体のHPや、防災関連のHPにフリーのテンプレートがあります。エクセルなどで自作もOKです。検索して自分が使いやすいものを用意してください。
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被災地取材やNPO研究員の立場などから学んだ防災の知識や知恵を、コラム形式でつづります。
■五十嵐 信裕
東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。
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