名古屋市で桜が満開 花見客を狙った盗撮やスリに注意 鶴舞公園では少なくとも1000人盗撮のケースも

2025年4月4日 19:43
週末には花見に出かける人も多いと思います。花見の際には盗撮やスリの被害にあわないよう、注意が必要です。
「名古屋市で桜の満開が発表されました。大勢の人が花見を楽しんでいます」

 花見シーズン真っ只中の鶴舞公園、日中からたくさんの花見客が訪れています。

 名古屋市内の花見の名所を上空から見てみます。城内に約1000本の桜が植えられている名古屋城では、天守閣の金シャチとピンク色の桜が目に映えます。

 住宅街を流れる山崎川では川の両岸、2.5kmに薄ピンクの帯が伸びているように約600本のソメイヨシノが咲き誇っています。
 

鶴舞公園の盗撮や公然わいせつなどの警察への相談件数

花見客を狙った盗撮などに注意
 しかし、楽しい花見の一方で注意しなければいけないのが花見客を狙った盗撮などの犯罪行為です。

 鶴舞公園では、盗撮や公然わいせつなどの警察への相談件数がおととしは10件、去年は7件ありました。

「あくまで警察に相談があった件数なので、本当に氷山の一角になる」(昭和警察署 生活安全課 安藤宙論 警部補)

 鶴舞公園では去年4月、花見中に座って話をしていた女性のスカートの中をスマートフォンで盗撮したとして、無職の男(40)が逮捕、起訴されています。

 男は2017年ごろから約8年間にわたり鶴舞公園だけで少なくとも1000人を盗撮していたということです。

 さらに男は警察の調べに対し、「同様に盗撮行為に及ぶ人を公園で複数見た」と供述していました。

 盗撮の被害から身を守るにはどうしたらいいのでしょうか。

「足元とスカートとの境目にタオルを置いたり荷物を置いたりして、スカートの中が見えないような自衛を取ってもらいたい」(安藤警部補)

 先日、鶴舞公園では花見で人が多くなる時期に合わせ、警察と地元の高校生らが花見客に防犯ブザーなどを配り注意を促しました。
 

花見中に目を離した隙に狙われるケースが多い

スリ・置き引きの被害も
 花見客を狙った犯罪は盗撮のほか、スリや置き引きの被害もあります。花見中に目を離した隙などが狙われるといいます。

「(子どもがいると)両手がふさがってしまう。荷物どころじゃない。荷物おきっぱなしで、でも気をつけないといけない」(花見客)

 対策のポイントは、「席を立つ際は身の回りの荷物をその場に置いていかない」、「荷物は必ず目の届く場所に置く」などがあげられます。

「周りの方が一緒にいる方が周りに気をつけてもらえると、『あの人変なんじゃないの』『ずっとこっち見てるよね』と気付くかもしれないので、みなさんがそれぞれの目で見てもらうのが一番かなと思う」(安藤警部補)
 

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