ブーム復活「アナログレコード」若者にも人気な理由は「新鮮さ」、ビートルズの激レアレコードは高額落札に
2024年5月7日 13:31
ゴールデンウィークの最終日、名古屋でにぎわっている場所がありました。集まった人はレトロな心地よい音色を探しにやってきました。
アナログレコードが再注目
針をおろすと流れ出す、温かく、心地よい響き。
アナログレコードが今、再び注目を集めているそうなんです。
約2週間前にオープンした中日ビルにある「フェイスレコード 名古屋店」。
覗いてみると、意外にも若い人の姿が――
Q.気になるアーティストは?
「『中森明菜』や『はっぴいえんど』など見ながらいろいろ探していました。サブスクで最近まで聴いていて、形になるもの置きたいと思い、ジャケットもおしゃれな物が多い。家に飾っておけるほどのアルバムを厳選したい」(買い物客 18歳)
「見た目もいいし、昔の時代の音楽も多いし、自分の好きなアーティストじゃなくても、パッケージで買って聴いてみたら、すごく良かったと新しい音楽に出会える」(買い物客 25歳)
FaceRecords 名古屋 中日ビル店 吉田一俊店長
「レコードが身近になってきた」
日本レコード協会によると、レコードの生産額は、1990年以降、CDの普及とともに落ち込んでいきました。
しかし、2020年からぐんぐん上がり、去年は、34年ぶりに60億円超えとなりました。
「若い人など今までレコードの操作をしたことがない人が、レコードを見てかわいいとか、中森明菜を見て喜んでいるのを見ると、レコードブームというか、レコードが身近になってきたと実感があります」(FaceRecords 名古屋 中日ビル店 吉田一俊店長)
レコードが若者たちの間で人気の理由に「新鮮さ」があるといいます。
「レトロブームの影響もあるが、それプラス、物としてレコードをかけるしぐさがおしゃれ、新鮮に映っているのではないか」(吉田店長)
「LiSA」や「スピッツ」「サンボマスター」なども新譜をレコードで出している
人気のレコードは“昭和”だけではない
しかも、人気のレコードは、昭和のものだけではありません。
「最近のアーティストでも、レコードを出している人たちの売り場。スピッツやサザンオールスターズやサンボマスターのレコード」(吉田店長)
最近は、「LiSA」や「スピッツ」「サンボマスター」など、人気のアーティストたちも新譜をレコードで出しているんです。
「ビートルズ‘65」の「茶帯版」
レコード愛好家たち注目のイベント
そんな中、6日。レコード愛好家たちが注目するイベントが行われました。
ビートルズの激レアレコードの入札販売会です。
「ビートルズ‘65」の「茶帯版」というもの。
茶色の帯がついているのがとにかく珍しいそうで、ビートルズ専門の鑑定士、本多康宏さんによると――
「幻の中の幻といいますか、ビートルズのレコードの中でも、いわゆるエラー版という形で生産されて世に出てしまった物。日本に何枚あるか、10枚あるか20枚あるかわからない、その中の1枚」(ビートルズ研究所 鑑定士 本多康宏さん)
120万円で落札されたレコード
最低落札金額は「80万円」
最低落札金額は「80万円」からです。
中には写真を撮るファンもいました。
「とても手が出せないんですけど、まさか目の前にあるのが信じられないです。(テンションは)もうマックス!拝めただけで本当にすごいですね」(ビートルズファン)
気になる結果は――
「120万円で落札」
40万円アップの120万円で落札されました。
「ビートルズの文化はこれから22世紀・23世紀に残っていく。日本のレコードの中にごくわずかしか作られなかった紙の帯がついたものがあると、コレクターは後世に伝えていくんだと思います」(本多さん)