締め切り間近、重さ3トン岩塩の買い手を「メルカリでさがしています」 愛知県東浦町
2025年1月12日 10:01
愛知県東浦町が保管している巨大岩塩の買い手を募っています。去年4月にメルカリに出品したものの買い手がつかず、出品期限が1月末に迫っています。担当者は「岩塩を新たな場所で活用してほしい」と購入の検討を呼びかけています。
東浦町が出品している岩塩
町が保管している巨大岩塩は2つ。1つはドイツ産約2.5トン、もう1つはアメリカ産約3トンです。東浦町によると、奈良・平安時代のころ、町のあたりでは土器を使った塩づくりが行われていて「塩づくりの歴史」がある町にちなんで岩塩を購入、1999年から町の郷土資料館の常設展示品として展示していました。資料館が2019年にリニューアルされたのを機に、岩塩は東浦町文化センターに移動し非公開となって以降、センターの片隅で眠っていました。
町では「岩塩の新たな活用先を」として去年4月、メルカリでそれぞれ30万円で出品したところ、テレビや新聞などに取り上げられ大きな話題になりました。10件ほどの問い合わせがあり、実物を確認しに訪れた人もいたといいます。また、郷土資料館で今も展示されていると勘違いした人が資料館を尋ねてきたこともありました。
そうした反響もあって去年11月、東浦町の「産業まつり」で岩塩を1日限定で一般公開したところ、多くの人が写真撮影をするなどしてにぎわいをみせたということです。産業まつりでの公開にあたってメルカリでの出品を一時取り下げましたが、21万円に値下げしてまつり終了後に再び出品しました。
重さ3トンの岩塩の使い道…
重さ2.5トン以上の岩塩ともなると、購入にあたってどのような使い道があるのでしょうか。ドイツ産の2.5トンのものは120センチ×100センチ×85センチ、アメリカ産の3トンは140センチ×95センチ×85センチで、いずれも自宅に置くにはかなりのスペースが必要です。そのまま展示する以外にも、削り出して調味料やバスソルトとして使える可能性もありそうですが、町の担当者に尋ねたところ「あくまで展示用として購入したので、食品としての検査はしていません」とのことだったので、自身で検査する必要があります。
岩塩は年度決算の都合上、1月31日までの出品となっています。4月以降について岩塩の取り扱いは決まっておらず、担当者は「どんな形であれ、新たな所で活用していただければと思う。もし興味のある方はメルカリでご確認ください」と検討を呼びかけています。