「巨大地震注意」で迎えるお盆 閉鎖するか海水浴場の対応に分かれ 三重
2024年8月12日 17:19
南海トラフ地震の臨時情報の発表による対応に追われています。三重県では、イベントを中止したり、海水浴場を閉鎖したりするなど様々な影響が続いています。
尾鷲市の給水施設「アクアステーション」。
10日、シャボン玉やプールを楽しむイベントが予定されていましたが、急きょ中止に。
「東南海の巨大地震注意情報が発表されたことによって、本来イベントを開催するべきであったが、急きょ中止とさせてもらいました」(尾鷲市商工観光課 アクアステーション 伊東晋也 主査)
隣の熊野市にある宿泊施設では、予約のキャンセルが出ている日もあるといいます。
「特急列車が止まっているということで、JRで来られる人はキャンセルが少し入っております。お客様も避難経路を気にしている人もけっこう多いようなので、避難所と高台の案内をするようにしております」(海ひかり 椙浦敬介さん)
閉鎖中の看板
海水浴客で賑わうという道の駅も…
夏に、にぎわうあの場所も、今年は“静かな夏”を迎えています。
「和具の浜海水浴場に続くトンネルは、完全にゲートが封鎖されています」(記者)
地震の際、津波が心配される海水浴場。
さらに、和具の浜海水浴場から車で約30分ほど離れた古里海水浴場も閉鎖中の看板が――
三重県紀北町では、町内に5つの海水浴場がありますが、そのうち4つが閉鎖。15日まで遊泳禁止となっています。
普段なら海水浴客で賑わうという近くの道の駅も――
「みんな、この辺の海水浴場が閉鎖になりましたので、海水浴場からの帰りのお客さんが減りました」(道の駅マンボウ 東良彦 店長)
避難先までの経路を示す看板を設置
県と協議した上で営業している海水浴場も
一方で、営業している海水浴場もあり、対応が分かれています。
「三重県としっかり協議した上で、体制、避難経路づくり、スタッフの配置、そういったものをすべて含めて、協議させていただいて営業する」(城ノ浜プール&ビーチ 梅森智秀 支配人)
こちらの海水浴場では、場内アナウンスで地震発生時には高台へ避難するよう注意を呼び掛けている他、避難先までの経路を示す看板を設置するなどして営業を続けています。
「不安はありましたけど、休みがお盆しかなかったので来ちゃいました。高台へ避難するルートだけは確認しました」(名古屋から)
「何かあったら、荷物とか何も持たずに避難所にという案内があったので、その指示に従って速やかに動こうかなと思っています」(愛知・犬山から)
三重県南部では、12日も電光掲示板で地震への注意を呼びかけるなど対応が続いています。