ペットボトル飲料も10月から値上げ 自動販売機の運営会社も苦悩

2024年9月11日 14:05

ペットボトル飲料が10 月の出荷分から各メーカーで値上げします。自販機の運営する会社ではーー

「先月に比べたら暑くはないけど、やっぱりムシムシする」(街の人)
「湿気が多いので、サウナみたいな感じ」(街の人)

 10日の東海地方は雲がかかり、蒸し暑さを感じる1日になりました。

 夜など、過ごしやすい時間帯も少しずつ増えているように感じますが、日中はまだまだ暑い日が続きそうです。

「水分補給も今までどおり意識しないと、忘れてしまいいそう」(街の人)

 暑さ対策としての水分補給はもちろん、好みの飲み物を手軽に飲めるのがペットボトル飲料です。
 
 このペットボトル飲料にも秋の値上げの波が。

 

10月から値上がりするペットボトル飲料の例

原材料価格の高騰や、物流費のコスト上昇などが原因

 キリンビバレッジは10月1日の出荷分から「午後の紅茶」シリーズの500mlを173円から195円に。生茶の2Lボトルを432円から465円にするなど、値上げ。

 アサヒ飲料は「三ツ矢サイダー」の500mlを173円から194円に。カルピスウォーターの1.5Lを432円から459円にするなど、こちらも同じく10月1日の出荷分から値上げです。

 原材料価格の高騰や物流費のコスト上昇などの理由から、多くの飲料メーカーが10月1日の出荷分からの値上げを発表しています。

「1日500mlを1本は買う。仕事に行く前に買う」(街の人)
「子どもたちも水筒じゃなくて、ペットボトルの水を渡している。」(街の人)
 
そのなかで、買うときに意識していることがーー

「これと決めていなくて、水が飲みたければ、安い方のブランドを買う」(街の人)
「安いところで一気に買う」(街の人)

 

サンポッカサービス青山貴浩さん

値上げの波は自動販売機にも

 道端やビルの中、さらに鉄道の駅など、あらゆる場所に設置されている自動販売機。

 名古屋に本社がある、飲料などの自動販売機を運営する会社では、去年から数えて3回目の値上げに頭を抱えています。

「気温が今年ものすごく高いと言われていて、売れる量が上がるのではと思っていたが、値上げで売れる本数は減少傾向。どうしても値上がりとなると、自動販売機だと価格の設定は10円刻みになるので、一気に上がったなという印象がついてしまうので、そこで売れる本数が減るというところにはつながっているのかな」(サンポッカサービス青山貴浩さん)
 
 10月の値上げを知らせる張り紙などの準備が行われていました。

 アイスティー、レモンティー、水、麦茶などが10円ずつ値上がりします。

 

自動販売機で10円値上がりとなる商品の例

中には生産をやめる商品も…

 さらにメーカー側でこんな事態も起きている、と言います。

「粒入りのジュースは定価180円の値段でやってるが、このサイズで200円になると消費者からすると『高いな』となってしまう。このまま生産をやめるという商品もいくつかあった」(青山さん)
 
 オレンジを使っている飲料の中には「オレンジ」の高騰で20円の値上げとなる飲料もあるそうです。

「24時間365日いつでも販売する利点はかなりあると思うが、価格の操作はできないので、苦戦する1つの理由になる」(青山さん)
 
 スーパーのように、タイムセールなどができない自販機ですが、「いつでもここに行けば買える」という安心感がセールスポイント。値上げを反映して安定供給を続けていきます。

「きんきんに冷えていたり、冬場はしっかり温かい状態で買えたり、常に状況を作ることが自動販売機で商売をする会社としては重要かなと思う」(青山さん)

 

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