イスラエル軍に7カ月にわたって拘束されていたパレスチナ自治区・ガザの病院長ら50人が解放され、「日常的に拷問を受けていた」などと訴えました。 　イスラエルは1日、拘束していたガザ地区最大のシファ病院の院長ら50人を解放しました。 　イスラエル軍は去年11月、イスラム組織「ハマス」の拠点が地下にあるなどとしてシファ病院への軍事作戦を行い、約7カ月にわたって院長らを拘束していました。 シファ病院　アブ・セルミア院長 「拘束された人たちは昼夜を問わず拷問を受け、食事も与えられなかった。嘘偽りなく言うが、皆30キロほど痩せてしまった」 　シファ病院の院長は多くのパレスチナ人が「肉体的、精神的拷問を受けていた」などと証言しました。 　今回の解放について地元メディアは、イスラエルの情報機関「シンベト」が「収容施設のスペースを確保するため実行した」と伝えています。 　ネタニヤフ首相は今月1日の声明で「解放は重大な過ちであり、道徳的失策だ」と批判しました。