WHO「ハマスとイスラエル軍がガザ一時停戦に合意」 ポリオワクチン接種のため

2024年08月30日 12:37
 ガザ地区の衛生環境が悪化し感染症ポリオの蔓延(まんえん)が懸念されるなか、イスラエル軍とハマスがワクチン接種のために一時的な停戦に合意したことが明らかになりました。  WHO=世界保健機関は29日、子どもたちにポリオの予防接種をするため、イスラエル軍とハマスがガザ地区での戦闘を3日間停止することに合意したと発表しました。  9月1日から始まる予定で、およそ64万人分の接種をする計画です。  まずはガザ中心部で3日間実施され、その後、南部と北部に拡大しそれぞれ3日間ずつ接種を続けるとしています。  WHOの高官は、「必要な場合には、地区ごとに1日、あるいはそれ以上延長することで合意している」と述べました。  ただ、戦闘が停止されるのは午前6時から午後3時までの間に限定されていて、安全に接種を進められるかは不透明です。  衛生環境の悪化でガザ地区では25年ぶりにポリオ感染が確認されていて、蔓延が懸念されています。

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