先月、中国・湖南省の小学校前で起きた車の暴走事件で、男が執行猶予付きの死刑判決を言い渡されました。 　中国メディアによりますと、黄文被告（発生当時39）は11月19日朝、湖南省常徳市の小学校前で車を加速して小学生らの集団に突っ込み、車が故障した後はさらに凶器を持って襲い掛かったとされています。 　地元の裁判所は今月23日、「投資の損失や家族との確執」などが動機としたうえで、被告は公共の安全を危険にさらしたと判断しました。 　「不特定多数の罪のない小学生を主な対象とし、犯行は卑劣だ」などとし、2年間の執行猶予付きの死刑を言い渡したということです。 　刑務所で模範的に過ごせば2年後の再判断で無期や有期の懲役に減刑される可能性がある制度です。 　中国メディアは、この事件で軽いけがも含めて30人が負傷し、うち18人が小学生だったと報じています。 　死者が出ていない事件としては発生から約1カ月での判決は異例のスピードです。