就任後、初めての外国訪問でラオスに到着した石破総理大臣はASEAN＝東南アジア諸国連合との首脳会議に出席します。 　（政治部・澤井尚子記者報告） 　石破総理はまもなくこちらの会場に入ります。 　ASEANと日本はお互いを「信頼のパートナー」と位置付けるなど親和性が高く、外務省幹部は「失敗のない相手でデビュー戦には最適だ」と話します。 　日本とASEANの首脳会議の後には、中国と韓国も交えた会議も行われ、核・ミサイル開発を進める北朝鮮の問題についても話し合います。 　中国ナンバー2の李強首相とは個別の会談も行います。 　水産物の禁輸措置を早く解除するよう求めるほか、深センで児童が刺された事件についても事実解明を求めるなど、岸田外交を引き継ぎ、「言うべきことは言う」姿勢で臨みます。 　一方、石破総理がこだわってきた中国に対する抑止力としての「アジア版NATO」構想については今回、封印します。 　来月予定される習近平国家主席との首脳会談も見据え、無難なスタートを切りたい考えです。