10万円の商品券配布問題。新たに安倍元総理の時にも「受け取った」と自民党議員が証言し、波紋を広げています。 ■自民党の慣行？国会で総理追及 　自分1人の判断でやったことなのか、それとも代々根付いてきた自民党の慣行なのか。商品券問題が国会で問われました。 立憲民主党　石川大我議員 「総理は1986年当選ということで、もう40年近くですかね、国会にいらっしゃるということで、13期目ということで。13期目の総理がこのことを知らないはずはないと思うが、改めて、そういう慣行が自民党内にはあったんだということ、これはご存じでしたでしょうか？」 石破総理大臣 「それが慣行であったかどうか知る立場にはございません」 立憲民主党　石川大我議員 「色んな人が、こう配っているだろうなということは色々、見聞きしたことはあったのでしょうか」 石破総理大臣 「長くおりますと、そういう話もあると聞いておりますが、私はそれを確認したわけでもございませんので、そういうことについてのコメントは致しかねる」 立憲民主党　石川大我議員 「総理ともなれば、新人を集めた時は10万円の商品券を渡すことがエチケットというかですね、『これ自民党の流儀ですよ』と進言された人はいらっしゃるんでしょうか」 石破総理大臣 「あくまで私の判断でございまして、人に言われてやっておることではございません。ただ、世の中で、何度も申し上げていますが『あいつはケチだね』ということが何か定評となっておりまして、何となくそれについての、じくじたる思いというのか、慙愧（ざんき）の念というのか、それについての思いはずっと持っているのですが」 　実際どうだったのか…。 　テレビ朝日の取材に対し、岸田前総理は「いずれも法令に従い、適正に行っている」、菅元総理も「いずれも法令に従い、適正に行っている」、そして、麻生元総理は「適宜適切に処理していました」などとコメントを出したものの、商品券を配ったのかどうかは明確に答えていません。 ■安倍元総理の時にも「受け取った」 　そんななか、過去に受け取ったことがあると話す自民党議員が…。 自民党　大岡敏孝衆院議員 「私が新人だったころだから、初当選した数カ月後のことなので約12年前ですよね。商品券的なものだったことは間違いない」 　12年前の衆議院選挙、当時の総理大臣は安倍晋三氏です。ちなみに幹事長は石破総理大臣です。 自民党　大岡敏孝衆院議員 「それはどんな形で受け取ったかも実は記憶があいまいなんですけど、直接（当時の）安倍総理から手渡されたわけではないと思う。そういう場面はなかった」 「（Q.安倍総理と1期生との会食が公邸であって？）その後だったと思います。厳しい選挙を戦って勝ち抜いたわけですから、それを敢闘賞・努力賞として褒めていただいたんだと思っていた」 　この夏に参院選が控えるなか、自民党内には石破おろしの動きもありますが…。 自民党関係者 「党も政権も求心力がないなかで足引っ張り合ってどうするのか。評判、落とすだけだ」 「石破さんは元々ケチな人なのに変なところをならっちゃったよね。今は、ひたすら耐えるしかない」