歯科医院で撮影したX線画像をAI（人工知能）で解析し、骨粗鬆症（こつそしょうしょう）の早期発見・治療につなげる仕組みの実用化に向けて研究機関や医療機関などが連携を進めています。 　骨粗鬆症財団によりますと、骨粗鬆症の患者は国内に約1590万人いると推計されていて、約7割が女性です。 　治療を受けているのは300万人程度にとどまっているとされています。 　そんななか、歯科医院で撮影した歯のX線画像に一緒に写っている下あごの骨の厚さや弱さをAIで解析し、骨粗鬆症のリスクを分析する技術が今年5月に薬事承認されました。 　今月6日、研究に携わった岐阜の朝日大学や専門家、歯科向けのシステム開発などを行うメディア株式会社が発表しました。 　歯科医院の通院患者は40代から50代の女性が多く骨粗鬆症のリスクが高まる年齢層と一致していて、骨粗鬆症のリスクがあると判断された場合、医療機関などにつなげるということです。 　現在、保険適用の申請などを進めていて、今後、幅広い歯科医院で利用できるようにしたいとしています。