囲碁の国際棋戦・第10回応氏杯世界選手権の決勝五番勝負の第3局が中国・上海で始まりました。ここまで一力遼棋聖（27）が2連勝していて、この対局に勝てば日本勢として初優勝を飾るとともに、主要な国際棋戦で19年ぶりの優勝となる快挙です。 　「応氏杯世界選手権」は優勝賞金が40万ドル、日本円でおよそ5700万円で、4年に1度開催される主要な国際棋戦の一つです。 　一力遼棋聖（27）は日本勢としては3人目、自身初の決勝進出を果たしました。 　相手は前回大会の準優勝者・中国の謝科九段（24）です。 　一力棋聖は前回大会の準決勝で謝九段に敗れ、決勝進出を逃しました。 　一力棋聖は「謝さんには前回やられているので、そのリベンジをする気持ちで頑張りたい」と話しています。 　この決勝五番勝負では第1局と第2局で謝九段に連勝していて、この第3局に勝てば3連勝での初優勝です。 　さらに、日本勢の主要な国際棋戦での優勝は2005年の「第9回LG杯」の張栩九段以来で19年ぶりの快挙となります。 　一力棋聖は第3局に向けて「良い内容の碁を打って決められるように頑張りたい」と話しています。 　持ち時間はそれぞれ3時間半あり、勝敗は8日夕方以降に決まる見込みです。 画像：8月14日の第2局提供：日本棋院