オリンパス前社長起訴内容認める 複数回違法薬物譲り受けか

2024年12月23日 18:14
 違法薬物を譲り受けた罪に問われている大手光学機器メーカー「オリンパス」の前社長が「すべて事実に即したものだ」と述べ、初公判で起訴内容を認めました。  オリンパスの社長兼CEO(最高経営責任者)だったシュテファン・カウフマン被告(56)は去年6月から11月にかけ、東京都内で複数回にわたり、コカインやMDMAとみられるものを違法薬物として譲り受けた罪に問われています。  東京地裁で今月23日に開かれた初公判で、カウフマン被告は法廷通訳を通じて「起訴状の内容は正しく、すべて事実に即したものであります」と述べ、起訴内容を認めました。  被告人質問で違法薬物を使ったきっかけを問われると「たくさんの仕事を抱えており、疲れを見せないようにしたいと考えていたところ、友人からコカインをすすめられた」と述べました。  検察側は「違法薬物に対する親和性、依存性が認められる」などと指摘したうえで、カウフマン被告に懲役10カ月を求刑しました。  一方で弁護側は「真摯に反省しており、多大な社会的制裁を受けた」などとして、罰金刑が相当だと主張しました。  判決は27日に言い渡される予定です。

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