田辺誠一(小山田亮太役)
Q.どんな意識で演じましたか?
夫婦の関係性や気持ち、愛情をきちんと描ければ良いなと思いました。
話としては、とても不条理です。それに対してどう立ち向かっていくか、受け入れていくのか。僕が演じる亮太の方が弱くて、現実逃避をしてしまったりするんですけど、晃子に引っ張られるかたちで、それでも前に進もう、時間をちゃんと使おうと変わっていく、夫婦が結束していくところを表現できればいいなと思いました。
Q.田辺さんと亮太と共通するところは?
全面的に似てるな~って。やっぱり変わってるって思われやすいんですよ、普段。
実在のテレニンさんはロシア人だから、文化が違って当然っていうのがあるから、これは演じやすいな~って思って、だから、あ、いいな~って思いました。
Q.「実話」は演じやすい?演じにくい?
現実だから、気持ちや行動に嘘が無いという意味では、演じやすいと思います。
フィクションの場合、やっぱり人が作っているものなので、「このほうがいいんじゃないかな」とか変えることもできたり、個人的な意見も入っちゃうんですけど、それがやっぱり、無いですね。
Q.田辺さんの、一番印象に残っているシーン。好きなシーンは?
全部と言えば全部なんですけど、「家」のシーンは結構好きですね。
「家」ってそこに住む人たちの空気が見えるじゃないですか。
夫婦の時間、親子の時間がすごく貴重なので、そういう風に一緒にいられる空間として、小山田家らしさが出てて好きですよね。
Q.共演者についてなにか発見はありました?
赤ちゃん。大変というか、やっぱりこっちの思う通りには動いてくれないので。
赤ちゃんと泉谷さんは、思う通りには動いてくれないので、それが結構面白いというか。
泉谷さんは、セリフをそのまま言ってくれないし、じっともしてくれないですし。
Q.心に残っているメッセージは?
「友達はそんなに多くなくていいから、少なくてもいいから本当に心の通じ合う友達を」「量より質を」みたいなメッセージが良いなと思いました。
僕も友達少ないんで。「あ~いいこと書いてあるな。そいつともっと仲良くしよう」と思いました。
Q.ドラマで使われるカメラは、田辺さんが選ばれたと聞きましたが。
亮太は、そんなに何回も買い替えるような環境ではないと思うので、5~6年モデルチェンジをしていないカメラで、でもどこかでプロへの憧れというのを持っているので、本当にカメラが好きな人が見ても、「あ!これだよね」と思ってもらえるものという点で、いくつか候補を挙げさせてもらいました。その中の1台です。
Q.ロシア語のセリフを準備しましたか?
そうですね。
スマホの翻訳アプリがあって、こっちがロシア語で言うと、ちゃんと認識すると日本語でかえってくる。それでちょっと練習をしてました。ピッタリ出るとすごい嬉しい。
Q.どんな方にドラマを見てもらいたい?
子供からお年寄りまで、楽しめる作品だと思うんです。
特に、恋人や夫婦、家族の絆とか愛情とか。そういったことを見ていただければと思います。
当たり前だと思っていた日常が、実は、幸せで貴重な時間だったりもして、そういったことを感じていただければと思います。