藤井聡太七冠、王位戦決戦前の様子は? “100万円ツアー”の参加者「一生の宝物」

2024年7月5日 19:16
4日前に「永世棋聖」の資格を獲得した対局に続き、名古屋で今週2回目の大勝負が始まります。王位戦5連覇をめざす藤井聡太七冠の決戦前の様子は――。

ツアーの参加者にサプライズ

 王位のタイトル防衛に臨む藤井聡太七冠と挑戦者の渡辺明九段。

 5日、名古屋市内のホテルでは藤井七冠の師匠・杉本昌隆八段がファンに囲まれていました。これは一体?

「藤井王位と挑戦者の渡辺九段の対局の観戦ツアーです。お客さんと一緒に王位戦を楽しむ。私がアテンドさせていただくのは初めての体験」(藤井七冠の師匠 杉本八段)

 今回、将棋ファンのための2泊3日のプレミアムツアーが特別に用意されました。参加費は100万円。

 この王位戦プレミアムツアーでは、5日から土日の対局まで、勝負めしやおやつも含めて、2人の勝負をより間近で堪能できるんです。

 そして、ツアーの最初のプレミアムな一手とは――

 藤井聡太七冠と渡辺明九段の記念撮影の様子をファンも自身のスマホで撮影。杉本八段も参加者をエスコートしていました。
 

徳川美術館で尾張徳川家ゆかりの将棋盤を見学

徳川美術館で尾張徳川家ゆかりの将棋盤を見学
 一方、名古屋市東区にある「徳川園」。

 日本庭園で四季折々の景色を楽しめる場所が今回の対局場です。

 会場となるレストランは、6日の対局へ向けての準備が進められていました。通常は洋間ですが、畳を敷いて対局室へ様変わり。

「庭自体は和の雰囲気だが、今回さらに和の雰囲気が一層出て、いい会場に作り上げられたと思う。緑がすごくきれいだし、暑いけど、庭も池もあるので目でも涼んでいただければ」(ガーデンレストラン徳川園 星野立彦 支配人)

 栄での記念撮影を終えた藤井七冠と渡辺九段は、徳川園に隣接する、徳川美術館へ。

「金の細かいパウダーで、菊の花があらわされている。非常におめでたいということで、嫁入り道具にふさわしいものとして、代々使われてきたもの」(徳川美術館 学芸部 吉川美穂 部長代理)

 2人は、徳川美術館が所蔵する尾張徳川家ゆかりの将棋盤を見学しました。

「こういったものを初めて見させていただいて、装飾も本当にすごくきれいで、そこに使われている技法を教えていただいて、非常に興味深かったです」(藤井七冠)

 見学した将棋盤は2つで、一般の見学者も目にすることができます。一つは9日まで公開中。

 もう一つは展示を入れ替え、10日から公開が始まる予定だといいます。
 

藤井聡太七冠

王位戦への意気込みを語る
 そして、午後3時すぎ。藤井七冠と渡辺九段の姿は対局会場に。

 “100万円ツアー”の参加者も見守る中、使用する将棋盤や駒などを確認する「検分」を行いました。

 そしてその後の会見では、2人が意気込みを語りました。

「徳川園は自宅からも比較的近くにあるが、実はこれまで来園したことはなく初めてきた。今期の王位戦は永世称号かかるシリーズで4年間の経験をいかしながら全力を尽くして戦っていきたい」(藤井聡太 七冠)

「王位戦には初めて出場するので、真夏のタイトル戦っていうのは初めて。自分で思っていたよりは早くタイトル戦の舞台に戻ってこられた。この機会を大事にして指したいなという思いは以前よりは強い」(渡辺明 九段)
 

“100万円ツアー”の参加者

ツアーの参加者「一生の宝物。感動の連続で言葉にできない」
 ツアーの参加者にサプライズもあったようで――

Q.写真撮っていたが
「一生の宝物。感動の連続で言葉にできない」(ツアーの参加者)
Qツアーは100万の価値がありましたか?
「ここまでの間に元が取れた感じ。泣くかと思った」(ツアーの参加者)

 王位戦七番勝負第1局は、6日午前9時からです。
 

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