暑さの影響で野菜の常温保存に注意 ジャガイモで死に至る恐れも 野菜ソムリエがすすめる対処法

2024年7月25日 18:08
名古屋は、25日も猛暑日となりました。このところの暑さでは、常温保存の野菜にも注意が必要だといいます。
 じとじと、蒸し蒸し。

 体にまとわりつく湿気が、体力を容赦なく奪います。

 25日の名古屋は、2日ぶりに最高気温が35度を超え、湿気がこもって不快な暑さに。

 この暑さに対して、街の人は――

 「暑いですね。身にこたえますね」(70代)

 愛知県と三重県には熱中症警戒アラートが出ていて、引き続き警戒が必要です。
 

野菜ソムリエの資格を持つ 大権商店 森輝夫店長

“野菜の常識”にも影響が…
 ダメージを受けるのは、人間だけではありません。

 Q.野菜の保存方法は
 「野菜は、すぐに冷蔵庫に入れる。すぐに悪くなってしまうので」(街の人)

 このところの暑さは、“野菜の常識”にも影響を及ぼしています。

 野菜ソムリエがいる青果店で、話を聞いてみました。

 「2日くらいもっていたのが、1日でダメになってしまうとか、今まで常温保存ができたものが、常温保存だとダメになってきていて。冷蔵庫に入れてほしいものが最近増えてきている」(野菜ソムリエの資格を持つ 大権商店 森輝夫店長) 
 

野菜の常温保存の最適な温度は15℃程度

連日の猛暑で、野菜が次々とダメになっている
 森さんによりますと、野菜の常温保存の最適な温度は15℃程度。

 連日の猛暑で、日の当たらない暗い場所ならば大丈夫と思っていた野菜が、次々とダメになっているといいます。

 Q.具体的に保存方法が変わった野菜は
 「じゃがいも、玉ねぎ、ニンジンは常温保存でよかったが、入れられるなら冷蔵庫の野菜室に入れるのがベスト。玉ねぎは、こういう袋に入っていると、中の温度が上がってしまうので、袋から開けて保存する。これだけでも違う」(森店長)
 

ソラニンを多く摂取すると、死に至る可能性も

じゃがいもの保存には工夫が必要
 ただ、じゃがいもの場合は、もうひと工夫必要です。

 「じゃがいもが包装された袋を開けてしまうと、蛍光灯のライトなど光に当たると、ソラニンが出てしまう」(森店長)

 Q.蛍光灯でもダメ
 「ダメですね」(森店長)

 ソラニンは、じゃがいもの芽などに多く含まれる毒素です。

 多く摂取してしまうと、嘔吐や頭痛、めまいなどの症状が起き最悪の場合、死に至る可能性もあります。

 「野菜室も、ライトがつくことも多々あると思うので、こういうのは紙袋に入れる。その一手間がやはり大事なので、買ったあと、そのままポンとするのではなく、どの野菜も保存の仕方があるので、この猛暑の中でも保存期間がいくらか変わってくる」(森店長)
 

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