三重県大紀町で女性がクマに襲われけがをしたことを受け、県は初めてクマアラートを出しました。

　14日午後４時ごろ、大紀町の山の中を１人で歩いていた70代の女性がクマに頭や肩などを引っかかれ、足の骨を折るけがをしました。

　これを受けて三重県は大紀町と隣接する紀北町にクマアラートを出しました。期間は15日から2カ月間です。

　クマアラートはクマによるけが人が出たときなどに県が出すもので、三重県が8月に導入して初めて出されました。

　三重県では今年度クマの出没件数が68件で、去年の同じ時期に比べて約6倍となっています。

　県は、山に入るときは鈴やラジオなど音がするものを持ち歩くなどの対策をとるよう呼びかけています。