【気象予報士解説】台風10号、27日に東海から九州にかけて上陸の可能性 強い風雨に警戒を

2024年8月22日 17:03
22日に発生した台風10号について、気象予報士の冨永幸さんに最新情報を解説してもらいました。
 台風10号の最新の進路を見ると、西北西にゆっくりとした速さで進んでいます。

 23日には進路を北寄りに変えてきて、週末から来週前半に本州に接近してきます。

 特に27日に、東海から九州のどこかに上陸する可能性が非常に高くなってきています。

 21日の予想に比べると、進路が西寄りに変わりました。東海3県に直撃となるとかなり影響も大きいですが、少し西を通った場合でも直撃した時と同じぐらい警戒が必要です。
 

台風は進行方向の右側が「危険半円」と呼ばれる

進行方向右側は「危険半円」に
 台風は進行方向の右側を「危険半円」といい、雨風ともに強まりやすいエリアです。

 これは台風の反時計回りの風に進行方向の風も加わるためです。

 進路予想の西寄りを通る場合、東海3県が危険半円に入ってきますので、十分警戒が必要となります。
 

台風10号は海面水温が高い領域を進む

海面水温が高く、発達する見通し
 また海面水温が高い領域を進んできて、最も発達した状況で上陸するという可能性があります。

 21日よりも強い勢力で近づくという予報に変わってきています。
 

東海3県への影響(23日以降の予想)

警報級の大雨や暴風のおそれ
 現在、台風10号は27日ぐらいが最接近になりそうです。

 最接近すると風も強まりますし、波も高く、雨も強くなりそうですが、いま南から暖かく湿った空気が流れ込みやすいので、大気の状態が不安定です。

 最接近前から東海3県は雨の降りやすい状況が続くので、トータルの雨量としては多くなりやすいというのが少し心配です。

 気象台は早くも、三重県で27日の最接近の日に警報級の大雨や暴風のおそれがあると発表しています。

 今後の台風情報に十分注意し、週末の土曜と日曜に備えをしてください。
 

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