御嶽山で火山性地震の増加続く 噴火警戒レベル引き上げ、火口からおよそ1kmに影響及ぼす可能性

2025年1月17日 16:55
御嶽山について、気象庁は16日、噴火警戒レベルを「2」に引き上げています。そして17日午後4時、1日あたりの火山性地震が16日は27回、17日は午後3時までに速報値で10回と、引き続き増加していると発表しました。

噴火警戒レベル「2」に引き上げられた御嶽山(17日、メ~テレヘリから)

 御嶽山では、昨年12月以降発生が続いていた山頂付近を震源とする火山性地震が今年1月に入り14日から増加していて、14日に19回、15日に5回、16日は27回、17日は午後3時までの速報値で10回となっています。

 火山性微動は観測されず、山体の膨張を計る傾斜計やGNSS連続観測では、火山活動によるとみられる地殻変動は認められないということです。
 

御嶽山の火山性地震(速報値)の日回数

気象庁、18日に新しい情報を発表
 気象庁は16日午後10時に噴火警戒レベルを「1」の「活火山であることに留意」から「2」の「火口周辺規制」に引き上げています。

 今後、火口からおおむね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして、警戒を呼びかけていて、岐阜県下呂市などは火口からおおむね1kmの立ち入りを規制しています。

 気象庁は18日午後4時ごろ、新しい情報を発表するとしています。

 御嶽山では2014年9月に起きた噴火で58人が死亡し、5人が行方不明になっています。
 

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