今年は花粉の飛散が多い予想 インフル・コロナとのダブル症状に注意、初期療法が大事

2025年1月17日 17:32
寒さが厳しい時期ですが、花粉への備えも考える時期になっています。気象情報会社の「ウェザーニューズ」が花粉の飛散予報を発表。今年の飛散量は平年より多くなりそうです。
 春が待ち遠しい一方、心配なのが花粉症。

 今年の飛散量は、「平年比165%」と、全国的に多くなる見込みです。

 Q.花粉症の人にとって今年はどんな春になりそう
 「例年よりもつらいシーズンになったり、早くから症状が出る可能性があるので、対策を開始してもらったほうがいいと思います。飛散量が増える原因は去年の夏の天候が大きく影響します。晴れて暑い夏になればなるほど、スギ・ヒノキの雄花の生育がよくなるので、スギ・ヒノキの雄花からたくさんの花粉が飛び出す」(ウェザーニューズ 花粉予測担当 草田あゆみさん)

 愛知県では平年と比べ136%、岐阜県は160%、三重県は164%。

 三重県では2月上旬には花粉の飛散が始まる予想です。

 「花粉シーズン開始の基準には達していないが、基準未満の微量の花粉が飛んでいて敏感な方は花粉を感じている。2月中旬ごろから飛散開始になるとみている。早いところでは2月上旬ごろから花粉が飛び始めるところもあるので注意が必要です」(草田さん)
 

中村耳鼻咽喉科 中村院長

「初期療法」が大事
 「きょうも手がかじかむような厳しい寒さとなっています。この寒さの中ではありますが、これからの時期、気を付けたいのが花粉症です」(木岡真理奈アナ)

 愛知県春日井市にある耳鼻咽喉科で話を聞くと――

 Q.花粉症の患者さんは増えていますか
 「先週の終わりくらいからポツポツと症状が出て、来院される方がみえ始めました」(中村耳鼻咽喉科 中村好克 院長) 

 こちらの耳鼻咽喉科では例年1月の中旬から下旬にかけて花粉症の患者が出始めるということで、今週も1日5人ほどが、診療に訪れているといいます。

 今の時期、インフルエンザ、新型コロナ、花粉症が同時にかかることもあるといいます。

 「インフルエンザ、コロナ、花粉症も粘膜にダメージを与える。炎症が起きると粘膜の働きが悪くなり、細菌、バクテリアがつきやすくなって、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎など二次感染を引き起こしていく」(中村院長)

 中村院長は薬を飲んだりマスクをしたり、「初期療法」が大事だと話します。

 「少しでもムズムズするなどの症状が出てきたら、初期療法を開始する合図。初期療法やった方とやらない方は、2月後半から3月の重症度が変わるので、早め早めの治療をした方がいいと思います」(中村院長)
 

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