三重県津市の水道工事について市が実施したにもかかわらず業者が行ったように装い、業者に委託料約8万円をだまし取らせたとして、市の職員ら3人が逮捕されました。

　詐欺の疑いで逮捕されたのは、津市上下水道事業局の中村一男容疑者（56）と上下水道管理局の松岡泰成容疑者（51）、津市の水道工事会社「新英工業」の代表、新居利英容疑者（50）の3人です。

　警察によりますと、3人はおととしから去年にかけて、中村容疑者らが行った水道工事について新英工業が行ったとするうその申請書を作成し、委託料約8万円を新英工業に受け取らせ津市からだまし取った疑いがもたれています。

　警察は3人の認否を明らかにしていません。

　市はほかにも同じような手口であわせて約25万円分の被害を受けたと警察に届け出ています。

　このうちの約11万円分にも関わったとされる松岡容疑者は市に対し、「緊急工事に素早く対応してくれる新英工業への謝意を示すためだった」「新英工業から金銭などは受け取っていない」などと説明しているということです。