「“ちょい悪”なイメージが強かった」注目のスケボー 人気の高まりととも練習場が”公営”も増加中
2024年8月6日 19:30
スケボー練習場が”公営”も増加中です。男子、女子ともにストリート競技でメダルを獲得したスケートボード。かつては練習場所の確保が課題でしたが、人気の高まりとともに整備も進んでいます。
『ちょい悪』なイメージが強かったスケボー
パリオリンピックですでに男女3つのメダルを獲得しているスケートボードの日本代表。
6日夜の「パーク」競技でもメダルの期待が高まります。
名古屋・栄のスケートボード用品専門店を訪れてみると――
「今回のパリ五輪で優秀な成績を収めて、また注目を浴びている」(アクションブルーチップ 岡本国男 代表)
スケートボードが「新競技」として追加された前回の東京オリンピックをきっかけに始める人も増えたというスケートボード。
ここ2年ほどは、盛り上がりが落ち着いていたといいますが、パリオリンピックに出場する日本代表の活躍を受け、また大きな注目を浴びるようになったといいます。
練習環境にも変化が出ているようです。
「東京五輪以降に着工されたスケートパークが、ここ1、2年でオープンして、非常に増えています。日中は歩行者などに迷惑がかかるので、どうしても夜活動するので、『ちょい悪』なイメージが強かった。スケートパークで日中に練習できるので、その辺が改善された」(岡本代表)
日中に練習ができる環境が整いつつあり、小さな子どもでもスケボーが始めやすくなったといいます。
新とよパーク
駅前の一等地に“公営”スケボー練習場
各地で整備されているスケボーの練習場。目立つのは「公営」です。
新豊田駅の目の前にある「新とよパーク」。
5年前にリニューアルしたこの広場。もともと禁止されていた焚火や楽器演奏、スケボーができるように整備されました。
Q.どういった意図で整備を進めた?
「これまでスケートボードをする場所がなかったので、地元の人に入ってもらって、スケートボードを含めたストリートスポーツなど、いろんなことができる広場になるといいなと整備をおこないました」(豊田市 都市整備部 大西卓哉さん)
スケボーは既存の公園や駐車場で練習する場合、騒音の苦情が出たり、事故の危険があったりと課題が多いのが現状です。
豊田市にも苦情が寄せられていたといいますが、「新とよパーク」ができてからは苦情の数がかなり少なくなったといいます。
週5回ほど練習している小学6年生の中根也翔くん
「めちゃくちゃいい」
ここで週5回ほど練習している小学生の男の子は――
Q.練習できる場所があるのは?
「めちゃくちゃいいと思います。ボックスといって飛んで掛ける技とか、坂になっている所がジャンプ台でいろいろできる。高さがだせるのがいい」(小学6年生 中根也翔くん)
スケボー歴25年以上の福井さん。市がスケボーができる広場の整備に積極的なことを歓迎しています。
「単純に今まで家の前でスケボーの練習していた子たちとか、近所の子たちが集まれる場所ができたのは、すごくいいこと」(福井祐平さん)
駅前という一等地にこの広場ができたことにより、福井さんは新たな挑戦も始めました。
「僕は近くでスケートショップとバーをやってます」(福井さん)
Q.広場があるからオープンさせた?
「それが大きいです」(福井さん)
空き家だった物件を1年前にスケボーショップとしてオープン。いまや大人も子どもも集う、憩いの場になっているといいます。
Q.新とよパーク出身のメダリストが将来出てくるというのは?
「ちょっと期待をしながらというのはありますね」(大西さん)