イタリアとの死闘 男子バレー52年ぶりのメダル獲得へ 湧いた地元の応援「胸をはって帰ってきて」
2024年8月6日 17:58
5日のバレーボール男子準々決勝・イタリア戦は歴史に残る死闘となりました。
満席のパブリックビューイング
負けたら終わり、一発勝負の準々決勝。52年ぶりのメダル獲得へ、予選リーグ1位通過の強豪・イタリアに挑みます。
日本が誇るサウスポーエース、西田有志選手の出身地、三重県のいなべ市役所では…。
「午後8時のいなべ市役所、西田選手を応援しにきた観客で会場は大盛り上がりです」(高根まどか記者)
パブリックビューイング会場は満席です。
「西田選手がアタック決めてくれたらいいな。スパイクが強いからスパイクで、どかんと決めてほしい」(応援しに来た小学生)
「活躍に期待しています」(応援しに来た人)
大安ビートル 梅澤通夫監督
小学生時代のバレーボールチーム
会場には、西田選手が小学生時代に練習に励んでいたバレーボールチーム「大安ビートル」で当時、西田選手を指導していた監督の姿が。
「いまはヒヤヒヤドキドキ。点を取らないといけない子だから、サーブでいかに攻められるか。サーブで攻めてチームを勢いづけないとあかん」(大安ビートル 梅澤通夫監督)
いなべ市役所に貼られた西田選手のポスター
第一セット先取
第1セット…。
愛知県岡崎市出身、キャプテンの石川祐希選手が躍動!日本の絶対的エースがイタリアを翻弄すると…。
負けじと魅せたのは、三重県いなべ市出身、西田有志選手。得点数全チーム中2位と絶好調のサウスポーエースが得点を重ねていきます。
さらに、名古屋市出身の山内晶大選手など地元勢が活躍し、東京オリンピックではストレート負けを喫した準々決勝の舞台で、日本が第1セットを奪います。
三重県いなべ市役所のパブリックビューイング会場
フルセットの死闘を制したのは
第2セット…
今大会、不調で苦しんでいた石川選手が、完全復活!
世界最高峰リーグ・イタリアのセリエAで約10年培ってきた技術と経験を存分に発揮。前人未踏の道を切り開いてきた28歳の活躍で日本が2セットを連取します。
しかし、オリンピックで日本が40年間勝てていないイタリアに第3セット、第4セットを連続で奪われ、勝負は最終セットへ。
ここでも頼りになるのが、日本の2大エース。一進一退の攻防が続き、イタリアがマッチポイント。
ここまでチームをけん引してきたキャプテンが窮地を救うと…。
今度は日本がマッチポイント。48年ぶりの準決勝進出へ、あと1点まで迫ります。
しかし相手は2大会ぶりのメダル獲得を目指すイタリア。2時間40分に及ぶ死闘を制したのは…。
全国大会に臨む大安ビートルのメンバー
届かなった、あと一歩
あと一歩届かなかった日本。それでも、東京オリンピックから大きく成長した姿を見せました。
「メダルを獲るとずっと言い続けてきて、この結果なので、(自分の)力不足だったと感じています。最高のチームだったし、ここまでついてきてくれて感謝の気持ちでいっぱいです」(石川祐希選手)
「このオリンピックの中で、一番いいバレーだったと思いますしこのチームで戦えたことを僕は誇りに思いますし、結果としては全然、自分たちが口にしてきたことは届かなかったものの、こういったバレーが出来たっていうことはこのチームはほんとに、一員であったことをうれしく思います」(西田有志選手)
「気合入ったプレーを見られて、何よりも素晴らしい仲間と一緒に戦えたのは宝になるので、胸をはって帰ってきてほしい」(応援に来た人)
「残念。あと1本がとれなかった。良い仲間がいるからもっと進歩するべき。本当、お疲れ様でした」(大安ビートル 梅澤監督)
熱戦から一夜明け、西田選手の後輩にあたる大安ビートルのメンバーは先輩の活躍を胸に、6日から全国大会に臨みます。
「すごい試合を見せていただきありがとうございました。僕たちも西田選手のように活躍できるように全国大会がんばります。おー!」(大安ビートルのメンバー)