原爆投下から79年 被爆した83歳の語り手「命のある限り話はしていきたい」
2024年8月6日 19:42
広島・長崎に原爆が投下されて79年。「記憶」をつなぐ催しが、愛知県でもありました。
アメリカ軍の原爆投下から79年を迎えた6日。広島市の平和記念公園では平和への祈りが捧げられました。
一方、名古屋市にある「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」では、「原爆の被災体験を聞く会」が開かれました。
「兵隊さんのところへお菓子をいただくという目的で行って、食べようかどうしようかと思っている時に、パーンと原爆が落ちたんだと思うんですね」(広島で被爆した水野秋恵さん)
広島で被爆した水野秋恵さん
「戦争はダメだよという風に思っていただけたら」
語り手は、83歳の水野秋恵さん。4歳の時、広島の爆心地から1.2kmの場所で被爆しました。
「原爆が落ちて、家のがれきの下敷きになってしまうんですね。弟は頭にけがをして、バッーと血が出て真っ赤な顔をした姿と兵隊さんの姿を見た記憶があって」(水野さん)
「素晴らしい活動をしながら、何が伝われば一番うれしいですか」(参加者)
「私の体験したことをお話しして、戦争はダメだよという風に思っていただけたら、嫌だという意思表示ができたら絶対いいと思う」(水野さん)
愛知・名古屋 戦争に関する資料館
「命のある限り、やっぱり話はしていきたい」
被爆者の“生の声”に参加した人たちは…
「すごくリアルでびっくりしました。いろいろ自分から他の人たちから聞いていかないといけないなと思いました」(中学2年生)
「私自体が戦争について理解すること、それを広めていくことは難しいが、友人とか誘いやすい人からどんどん誘っていって、そういう輪を広げていけたらなと」(高校2年生)
資料館では、9日~19日にも、名古屋空襲や疎開体験などの「戦争の記憶」を聞くことができます。
「私の弟は一緒のところにいた、76歳で亡くなったので、次は私かなと。命のある限り、やっぱり話はしていきたい」(水野さん)