日本銀行の氷見野副総裁は横浜市内で記者会見し、焦点となっている利上げについて「政策委員の間で議論して適切に判断する」と述べました。 日本銀行　氷見野良三副総裁 「1月の利上げの話ですけれども、それまでに得られた情報を精査して、経済物価の見通しの全体像を考えたうえで政策委員の間でよく議論して適切に判断していくということでありますので」 　日銀は今月23日と24日の2日間、今年最初の金融政策決定会合を行います。 　氷見野副総裁は会見で、「1月会合での焦点は利上げするのかどうかだと考えている」としたうえで、春闘での賃上げと、まもなくトランプ氏が大統領に就任するアメリカ経済がポイントになるとの考えを示しました。 　ただ、利上げを判断するにあたっては、この2つの要素がすべてではなく、その他のデータなど全体像を見て判断するとしました。 　また、物価や経済の先行きについては、「今のところ見通し通りに進んでいく確度は徐々に高まっている」として、利上げに向けた環境が整いつつあるとの認識を示しました。