台湾・頼総統が対中国でけん制「台湾は中国に隷属していない」

2024年10月10日 20:29
 台湾が「建国記念の日」に位置付けている「双十節」の式典で、頼清徳総統は「中国には台湾を代表する権利はない」と強調しました。  10日の「双十節」を祝う式典で、頼総統は「中華民国は台湾に根を下ろし、中華人民共和国とは互いに隷属していない」と演説しました。 頼清徳総統 「民主主義と自由はこの土地で成長した。中国には台湾を代表する権利はない」  頼総統はこう強調し、圧力を強める中国を牽制(けんせい)しました。  また、「台湾海峡の平和と安定を維持する私たちの努力に変わりはない」と述べました。  頼総統は5日にも「中華人民共和国(中国)は、中華民国(台湾)の人々の祖国には絶対なりえない」と演説しています。  一方、中国外務省の報道官は10日の会見で、「台湾独立に対する頑固な姿勢を示し、政治的な私利私欲を得るために台湾海峡の緊張を高めても構わないという邪悪な意図を再び露呈させた」と反発しました。  そのうえで、「頼清徳政権が何を言おうが、台湾海峡の両岸が一つの中国に属するという客観的事実を変えることはできず、最終的に統一されるという歴史の流れを止めることはできない」と強調しました。

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