パリ市が「X」を退会へ 「マスク氏買収後、偽情報と暴力的コメント助長している」

2025年01月17日 16:06
 フランスのパリ市はSNSの「X(旧ツイッター)」を20日に退会すると発表しました。理由について「イーロン・マスク氏による買収後、『X』が偽情報と暴力的コメントを助長している」としています。  パリ市は16日、2009年に利用を開始し、現在フォロワーが約220万人いるXのアカウントを今月20日で閉鎖すると発表しました。  理由について「イーロン・マスク氏による買収後、方針が変更され、偽情報や暴力的コメントを助長している」と説明しています。  また、マスク氏によるドイツやイギリスの政府を批判する最近の投稿を念頭に「『X』は最近、特定の国の民主的な生活に干渉している疑いが持たれていて、民主主義の根幹を揺るがしている」とも指摘しています。  20日に発足するトランプ政権で要職に就くマスク氏はドイツのショルツ首相を「無能な馬鹿」と批判する一方で、9日に「反移民」を掲げる極右政党「AfD」の共同代表とXで対談し、支持を表明するなど政治的な発言を活発化させています。  ヨーロッパでは今月に入り、60を超えるドイツとオーストリアの大学や研究機関が「科学的な透明性や民主的な議論などの基本的な価値観に反する」として、また、ドイツ国防省が「客観的なやり取りが難しくなってきている」として、それぞれXの利用の中止を発表しています。

これまでに入っているニュース