釣り船が海のど真ん中で見つけたのは、ボートで漂流している少年でした。 少年 「おーい！おーい！」 釣り人 「どこから来たの？」 少年 「あっちから釣りに来て、家に帰れなくなっちゃったんだ」 釣り人 「もう大丈夫だよ」 　中国南部、海南島の沖合で救助されたのは10歳の少年。前日の夜、1人でボートを漕いでイカ釣りに出ましたが、うっかり眠ってしまったといいます。 　発見されたのは自宅がある村からなんと30キロも離れた場所。 釣り人 「坊主、こんなに波が大きいのに、ボート1つでよく出てきたな」 　強風と荒波のなか、24時間近くも漂流。家族も必死で捜していたのでした。 警察官 「安心して食べていいよ、もう家に連絡したから」 　「奇跡の救出劇」「漂流少年」などと注目を集める一方で、今回、物議を醸す事態となっています。実は、彼は地元でよく知られた“冒険少年”。幼い頃から、1人で海に出掛けるなどしていたといいます。 　さすがに今回は大目玉を食らって反省したかと思われましたが、救助の翌日、釣り人の1人が村を訪ねると…。 釣り人 「またいなくなった？」 隣の住民 「家に誰もいないから、遊びに出ちゃう」 　なんと、少年がまた行方不明に。その日のうちに見つかったものの「さすがにほったらかしにしすぎではないか」と家族を批判する声が上がっているのです。 　当局は小学校などで安全教育を行うとともに、子どもから目を離さないように広く注意を呼び掛けています。