西日本は記録的大雨で土砂崩れも 山開き&海開きは“大荒れ”

2024年07月01日 22:57
 今年一番の非常に激しい雨となった西日本。1日から始まる夏のレジャーも「波乱の幕開け」となりました。 ■冠水する車 記録的大雨の西日本  山口市に降る雨。夜明け前から降り続けました。夜が明けた後も雨の勢いは弱まることはありません。  山口市内を流れる川。車が置き去りにされています。普段は車が止められる河川敷は雨で増水し、濁流となっています。  山口県では1時間雨量が7月の観測史上、最大となり、視界を奪う雨が降りました。  冠水も各地で起きていました。規制しようにも水が深く、作業員も途方に暮れます。  日本を代表する名勝「錦帯橋」。四季折々の美しい表情を見せる橋も濁流が押し寄せ、その表情は一変します。  梅雨前線が停滞し、各地で今年一番の非常に激しい雨となった1日。市街地でも通勤ラッシュを直撃します。  1時間雨量が7月観測史上、最大となった福岡県宗像市。ショッピングモールがある中心部も道路が冠水しているのが分かります。 店主 「(店を)去年、買い取ったばかり。ちょっと衝撃」  焼きそば店の中も水浸しです。 店主 「去年、一度(大雨は)あったが(店の浸水は)初めて」 ■冠水で通行止め 記録的大雨の西日本  アンダーパスも冠水し、車が立ち往生しました。無事避難したドライバーが一部始終を語りました。 車が水没したドライバー 「大丈夫かなと思い行ったらハンドルが利かなくなって、ドアも水圧で開かなくて。(近所の人が)『窓開けて』と開いたから窓から出た」  九州は各地、危険な雨に見舞われます。  1時間雨量が今年最大となった佐賀市。市街地は冠水し、道路は相次いで通行止めになります。車は船のように走り、女性も歩くことすらままなりません。 ■山開きの富士山 強風で道路封鎖  1日に山開きを迎えた富士山。周辺では瞬間的に30メートルを超える風が吹き、5合目に向かう道が封鎖されました。 登山を予定している人 「(Q.何時ごろ来た?)午前0時前。残念ですが、無謀に上がってけがをするといけないから」  怖いのは強風による事故です。 警備会社のスタッフ 「倒木も何本かあって業者に片付けてもらわないとゴーサインが出ない」  通行止めが解除されたのは取材開始から7時間後のことでした。車は一斉に5合目を目指します。登山客を迎える側は気合を入れ直します。 山梨県知事政策局 岩間勝宏さん 「朝、若干アクシデントがありましたけど、夏山シーズンが始まりました。ここ富士山で我が国初の登山規制がスタートしました」  山梨側では今年から登山者数の上限が設けられ、2000円の通行料金がかかります。  ただ…。 登山する人 「風は寒い、冷たい。これから頑張って行きますので」  安全に配慮しながらの登山。 ■海開きの湘南 海水浴は「ひざ」まで  一方、「海開き」も波乱の幕開けとなりました。神奈川県江の島の海水浴場。風も強く、旗があおられます。 海に来た人 「強風って感じで梅雨っぽくない」  それでも子どもたちは…。 子ども 「海水浴に来ました。寒すぎです!」 「(Q.雨だけど大丈夫?)全然です!」  海に入る際は安全のため、ひざの高さまでにするよう呼び掛けられました。 母親 「この見事な大雨。これも良い思い出になるかなと思って」  悪天候に見舞われた海開き。 TORAMII 鵠沼ビーチハウス 熊崎圭人料理長 「(例年)海開きの日はすごい人です。100人以上、来ますね」 「(Q.きょうの客数?)きょうは4人ほど」  海の家は荒れた天気を見越して食材の仕入れは抑えめに、今後の天気の回復を祈っていました。

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