「数十秒で逃げ場失った」増水で22人孤立…連休最後『海の日』大雨と猛暑“極端天気”

2024年07月16日 01:37
15日は3連休最終日の海の日。大雨が降った所がある一方で、108年ぶりの猛暑となった地域もありました。まさに、この夏の“極端な天気”を物語る一日となりました。 ■急激に増水…22人が一時孤立 季節ごとに違った表情を見せる群馬の『吹割の滝』。7メートルほどの落差ながら“東洋のナイアガラ”とも呼ばれています。その滝に通じる遊歩道が浸水し、2人の子どもを含む、22人が取り残されました。体感的には、ほんの数十秒で逃げ場を失ったといいます。 取り残された警備員 「急激に増水して、戻ることもどこにも行けない状況。取り残されてしまった」 取り残された人たちは、崖によじのぼって耐えていたといいます。 取り残された警備員 「足場が滑ったので『気をつけて』と声をかけあい(救助を)待っていた。崖からはしごを落としてもらって、そこから上がった」 1時間ほどで無事、全員が救助されました。 ■雨に猛暑に 各地の“海の表情” 仙台市の深沼海水浴場では14年ぶりの海開きです。東日本大震災からずっと遊泳禁止が続いていましたが、津波に備える避難場所が整備されたことなどを踏まえて、この日を迎えました。 男性 「この辺にいた荒浜地区の人たちはみんな知り合いだったし。全部なくなって、来ることに抵抗はあったが、街の復興とか考えれば良いのではないか」 那覇市では108年ぶりとなる、3日連続の猛暑日に。今年は平年より海水温が大幅に高いため、記録的な暑さとなっています。 桜島が一望できる鹿児島市の海水浴場。例年は、多くの人でにぎわうということですが、雨の影響もあって人はまばらです。 監視員 「去年に比べたら寂しい。雨がものすごく強かったことが原因か」 ■「雨やんで」700年続く“水止舞” 東京・大田区で行われたのは『水止舞(みずどめのまい)』。700年の歴史を持つ、雨をやませるための儀式です。梅雨の晴れ間が多いように感じる東京も、平年より雨量は多くなっています。舞いに込めた思いを聞くと…。 厳正寺水止舞保存協力会 鳴嶋博さん 「雨が多少でも少なくなればいいかなと。(Q.それは全国に向けての思い)そうです。地方の方々に雨等の災害が早く終わるようにと踊っています」 九州は朝から雨。午前中までに予測されていた線状降水帯は発生しませんでしたが、引き続き、土砂災害に警戒が必要です。

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