長野駅前で3人が殺傷された事件。依然として犯人とみられる男は逃走中ですが、事件後初めての週末。観光客にも不安が広がっています。（1月25日OAサタデーステーション） ■事件発生から4日目、容疑者の男は逃走中 報告・仁科健吾アナウンサー（長野駅前25日） 「献花台にはたくさんの花が手向けられています。今も多くの方が手を合わせに来ています」 事件は多くの観光客で賑わう場所で起きました。今月22日、長野駅・善光寺口のバス乗り場付近で男女3人が、男に刃物のようなもので襲われ、会社員の丸山浩由さんが死亡。37歳の男性と46歳の女性が重軽傷を負いました。亡くなった丸山さんは抵抗した際に受ける「防御創」がなかったことから突然襲われた可能性が強まっています。 ■逃げた男の足取りは？映像から検証 男は犯行後、どこに逃げたのでしょうか？事件前後の足取りが徐々に明らかになってきました。犯行時刻の数十分前から男に似た人物が現場付近で目撃されていました。 事件発生前の22日午後7持48分ごろの長野駅・善光寺口の広場を映したライブカメラ映像には画面右下に白い布のようなものを被った男が映っています。 報告・仁科健吾アナウンサー（長野駅前25日） 「男が立っていたのはこの辺りです。すぐ近くには交番があります」 そして、事件発生直後とみられる22日午後8時6分ごろのドライブレコーダーの映像。ここにも、白い布のようなものを被った男が走り去る様子が映っています。 映像の男は、警察が行方を追っている男と特徴が似ています。男は駅前の交番前を走り去ったあとホテルの方へ。線路沿いの道を逃げたとみられています。昼間は人通りが多く車の往来も激しい道ですが、夜になると…街頭も少ないため薄暗く車もほとんど走っていません。 番組では、この線路沿いにある防犯カメラ映像を新たに入手。犯行から1時間の映像を確認しましたが… 報告・仁科健吾アナウンサー（長野市内25日） 「映っていませんね、ほとんど人が歩いている様子もありません」 逃走した男とみられる姿は確認できませんでした。男は線路沿いの道からさらに別の道に入り、逃走した可能性があります。 近隣住民 「（近所の人は）怖がっているのよ、みんな、だから早く捕まってほしい」 ■様々な場所で事件の影響 報告・仁科健吾アナウンサー（長野市立博物館　25日） 「こちらの博物館では事件を受けて影響が出ています。本日の夜のイベントが中止となりました」 現場から車で20分ほどの場所にある博物館では。 長野市立博物館　中野真一館長 「今回の事件を受けまして参加していただく方の安全を第一に考えて今回は残念ながら中止としました」 現場から徒歩圏内にある公園でも。 報告・仁科健吾アナウンサー（城山公園25日） 「事件の影響でしょうか、週末にも関わらず公園には人通りがほとんどありません」 そして、長野県や複数の市には、事件のおよそ3時間半後、“脅迫メール”が届いていたこともわかりました。 長野県や複数の市に届いた“脅迫メール” 「長野県で刺したのは私だ。1月30日までに県内の女、子どもを包丁で刺す銀行口座に1813万円振り込め」 地元住民や観光客にも不安が広がっています。 近隣住民 「みんな外出を控えているのだと思います。自分たちもちょっと躊躇していた」 外国人観光客 「殺人事件が発生した現場に来ているのは、妙な気分です。ひょっとしたら通行人に混じって近くを歩いている可能性もある。少し不安です」