レスリング藤波朱理の強さの秘密 母校で培われた最強への道

2024年8月7日 19:44
パリオリンピックでメダルの期待がかかる藤波朱理選手(20)。6年間無敗を誇る藤波選手の強さの秘密を探りました。
 藤波選手の強さの秘密はーー。母校の三重県立いなべ総合学園高校をたずねました。

「このロープを毎日よくのぼっていた。何百回何千回のぼってトレーニングをしていました」(いなべ総合学園高校レスリング部顧問 中田陽さん)
 
 いなべ総合学園高校は「世界制覇」をスローガンに掲げる、レスリングの強豪校。

 藤波選手が高校3年生の時に顧問をしていた中田陽さんに、藤波選手の“強さのポイント”を教えてもらいました。
 

いなべ総合学園高校レスリング部顧問 中田陽さん

攻守で優れる藤波選手の強さの秘密
 ひとつは「反応の良さとスピードの速さ」だといいます。

「例えば相手が構えていて、出ている足にタックルが入ってくると思うが、それをスッと反応して、次自分が出ている足をカウンター、攻撃する。反応してから攻撃というスピードの速さがすごくて、相手はポイントをとりたいのに、逆にとられてしまう」(中田さん) 
 
 攻撃面だけでなく、失点の少なさ、防御面もすごいといいます。

「手の使い方、組手が上手。相手に、ここをとらせたら嫌だなというところを絶対にとらせない。相手の腕を押さえたり、肩を押さえたり触らせない。この基本が徹底している」(中田さん)

 Q.オリンピックでどんな表情がみたい
「満開の笑顔で、ウィニングランをする彼女を楽しみにしています」(中田さん)
 

藤波選手が高校3年生の時の担任 鈴木佳奈恵先生

高校時代の恩師が語る、藤波選手の素顔
 高校時代の恩師は他にもー

「ここが高3の時の朱理の教室です。この席が朱理が座っていた席です」
 
 藤波選手が高校3年生の時の担任、鈴木佳奈恵さん。

「いつも輪の中心にいて、男女ともに誰とでも仲良くできるようなそういう生徒だったかな。世界選手権で優勝した時も、毎日メダルとチャンピオンベルトを持ってきて、いろんな子と写真撮らせてあげたりしていて本当にみんなに愛されていた」(鈴木先生)
 
 高校生活の中でも、“勝ち”に対する意識は強かったそうで、採点したテストを返した時にはーー

「95点とか96点とかそういう点数やったときがあった。そういう点数ってめっちゃいいじゃないですか。朱理はそれを見て『先生100点いけましたよね』と言う。『何でも1番が良い』とはいつも言っていました」(鈴木先生)
 

鈴木先生と藤波選手とのやり取り

パリの藤波選手へ恩師からエール
 鈴木さんはオリンピック開幕直前に同僚の先生と一緒に、藤波選手に応援メッセージを送ったそうです。

「朱理、改めてオリンピック出場おめでとうございます。私たちのように、朱理のことを心から応援している人が日本中にいることを忘れないで、正々堂々と戦ってきてください。応援しています」(鈴木先生)
 
 動画を送った後、すぐに藤波選手から返信がー

「『全てをエネルギーに変える自分らしく楽しんできます。本当にありがとうございます、かなえ先生』ともらいました。やっぱり1番は、朱理が良い試合ができたなと思って帰ってきてほしい」(鈴木先生)
 

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