最後の「H2Aロケット」公開 三菱重工製造の50号機、愛知から種子島宇宙センターへ

2024年9月25日 19:27
日本の宇宙開発を長く支えた「H2Aロケット」、その最後の機体となる50号機が公開されました。
 愛知県飛島村の三菱重工の工場で大部分が作られているH2Aロケットは、この50号機で最後になります。

 27日に、鹿児島県の種子島宇宙センターに向けて運び出されます。

 H2Aロケットは、2001年の1号機打ち上げ成功後、失敗は6号機の1回だけで、約98%の成功率を誇っています。

 これまでに小惑星探査機「はやぶさ2」や気象衛星「ひまわり」などの衛星を宇宙に運ぶ重要な役割を果たしてきました。

「日本の基幹ロケットとして、宇宙輸送の中心を担う存在だった。50号機を確実に打ち上げて、H3にバトンタッチしたい」(三菱重工 H2Aロケット プロジェクトエンジニア 穎川健二さん)

 H2Aロケットの1回の打ち上げ費用は約100億円と高く、コストダウンが求められてきました。

 今後は、H2Aで蓄積した技術を引き継ぎ、打ち上げ費用が半分程度になった「H3ロケット」がその役目を担う予定です。
 

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