三重県松阪市の60代の男性が、現金約410万円をだまし取られた特殊詐欺事件で、男性の自宅に偽造した逮捕状を投函したとして、50歳の男が逮捕されました。

　詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居不定・無職の長澤一貴容疑者（50）です。

　警察によりますと、長澤容疑者は、詐欺グループの実行犯らと共謀して、松阪市の60代男性の自宅に偽造した逮捕状を投函し、それが正規の逮捕状で現金を振り込まなければ逮捕されると信じさせ、男性から現金約410万円をだまし取った疑いが持たれています。

　男性のもとには、警察官を名乗る者などから、男性が詐欺事件の共犯者として扱われているなどのうその電話がかかってきていました。

　警察は防犯カメラなどの捜査から、長澤容疑者を特定し、指名手配していて、長崎県内で発見されたということです。

　警察の調べに対して、長澤容疑者は「詐欺の犯罪行為であるとはわかりませんでした」と容疑を否認しています。