三重県鈴鹿市の社会福祉法人の理事選任をめぐり、元理事長らが逮捕された贈収賄事件で、元理事長が理事などの同意を得ずに贈賄側の容疑者を理事長に選んだとみられることがわかりました。

　社会福祉法人「かがやき福祉会」の元理事長、四宮慶太郎容疑者（58）と吉岡百々代容疑者（61）は、2022年、理事などの選任にあたり、迫丸卓哉容疑者（44）ら指定された人物に変更する見返りに、金田充史容疑者（52）から現金3500万円を受け取った疑いで逮捕・送検されました。

　警察は4人の認否を明らかにしていません。

　捜査関係者によりますと、四宮容疑者が選任に必要な理事などの同意を得ずに、その後、迫丸容疑者を理事長に選んだとみられることがわかりました。

　警察は迫丸容疑者らが法人を私物化しようとしたとみて調べています。