在留ベトナム人が見た日本の選挙 選挙権のない彼女たちの衆院選への期待

2024年10月23日 14:04
27日に投開票される衆院選。選挙権のない在留外国人はどう見ているのでしょうか?
 約31万人。愛知県に住む外国人の数で県内人口の約4%です。

 全国的にも在留外国人数は341万を超え過去最多を更新しています。

 Q.選挙に参加できないのは?
 「ちょっとさみしい。外国人だから」(愛知県ベトナム人協会 ユン代表)

 愛知県ベトナム人協会の代表を務めるユンさん。

 20年以上前に来日し、仕事の紹介をするなどベトナム人の生活をサポートしています。

 同じく名古屋市に住むトゥオンさん。来日6年目で市内の飲食店に勤務しています。
 

「日本の選挙は珍しい」と話す愛知県ベトナム人協会 ユン代表

「みんなが道でしゃべる、意見を出す。珍しい」
 先週から始まった衆院選の選挙活動。これを見て、驚いたことがあるといいます。

 「珍しい。みんなが道でしゃべる、意見を出す。珍しい」(ユン代表)
 Q.ベトナムでは?
 「ありません。自分で掲示物を読んで選ぶだけ。外でしゃべっているのは見たことがないです」(ユン代表)

 ベトナムでは演説などのアピール合戦はなく、経歴などが書かれた掲示物が役所などに貼り出され、それを見るだけなので候補者の意思はわかりづらいといいます。

 「日本のやり方はすごくいいと思う」(ユン代表)

 しかし、日本国籍は持っておらず2人に選挙権はありません。
 

 

 去年、日本に帰化を認められた外国人は8800人。

 日本国籍を持たず、選挙権が与えられていない外国人は多くいます。

 そんな彼女たちが今回の衆院選に期待することとは――
 
 Q.政治に外国人として思うことは?
 「税金が最近高い。生活、食べ物とか、ガソリン何でも高くなっている。でも給料はあまり上がらないです」(ユン代表)

 物価の上昇や円安への対策が必要だと話します。

 Q.日本は暮らしやすい?
 「暮らしやすいがどんどん厳しくなっている。べトナムに送金するのが高い。全然違う」(ベトナム出身 トゥオンさん)

 Q.前とどれくらい違う?
 「30%くらい違います」(トゥオンさん)
 

アメリカ出身 元犬山市議 ビアンキ・アンソニーさん

「いま力を持っている党や現役の人が有利な気がする」
 外国人から見た衆院選。

 アメリカ出身のビアンキ・アンソニーさんは30年以上前から日本に住み、日本国籍を取得。

 過去に犬山市議を務めた経験もある人が、今回の衆院選に思うことは――

 「いま力を持っている党や現役の人が有利な気がする。大きな問題がない限り。選挙期間が約2週間で何が国民の考え方を変えることができる。その短い間で」(アメリカ出身 元犬山市議 ビアンキ・アンソニーさん)

 1年以上をかけて決まるアメリカ大統領選に比べ、今回の衆院選の期間は12日間です。

 「新しい人は国民に自分が誰か、説明する時間が短すぎると思う。逆にアメリカはいいと言っていない。長すぎる場合もある。お金も使いすぎる」(ビアンキ・アンソニーさん)
 

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