岐阜・海津市議会が自主解散 4月の市長選に市議選を合わせて経費削減・投票率アップめざす

2025年3月21日 17:07
岐阜県の海津市議会は、今年9月の任期満了を前に、21日に自主解散しました。4月の市長選と同じ日に市議選を実施しようというのが狙いです。
 21日の海津市議会に議員11人の連名で、9月の任期満了を前に自主解散するという決議が提出されました。

 市長選と同日選挙とすることによる投票率の向上や、経費削減などがその目的です。

 海津市は2005年3月に3つの町が合併して誕生し、市長選はその年の5月に行われましたが、議員は特例により、前の町議が引き続き在任したため、新たな市議会議員選挙は9月に行われました。

 春に市長選、秋に市議選が行われてきましたが、一部の市議からは“ダブル選挙”を求める意見が。

 去年12月には「市議選を市長選と同時に執行するための措置をとる決議」が提出され、賛成多数で可決されました。
 

賛成多数で自主解散を決議し、即日解散した海津市議会

賛成12、反対3で決議は可決、即日解散
 そして21日に自主解散決議が提出され、討論が行われました。

「選挙には多大な費用がかかり、多くの税金が使われる。同時選挙を実施することで、経費を1回に集約することができ、市民の税金の無駄を削減できる」(賛成の市議)

 一方、反対する市議は――。

「同時選挙による経費削減額は420万円ほどと答弁で明らかになった。そもそも私たち議員は市民から4年という任期で負託を受け、その任期の中で選挙で掲げた公約実現に向けて議員活動につとめている。約半年の任期を残したまま自主解散をすることや、議員不在の空白期間ができることが各議員・議会・市民にとって有益なのか」

 決議には、議員数の4分の3以上の出席と、出席議員の5分の4以上の賛成が必要でした。

 賛成12人、反対3人の賛成多数で決議は可決され、市議会は即日解散しました。
 

海津市議選は、4月27日の市長選と同じ日に実施へ

市議選は、市長選と同じ日に実施される見込みに
 海津市民は――。

「いいんじゃないかな。別々だと費用は2倍はかからないのかも知らないけど、そんなに選挙に行かなくてもいいし」(海津市民)

「いいことだと思う。ただあまり知られていないというか、私も知らなかった。なかなか知る機会が少ない」(海津市民)

 これにより、市議選は4月27日の市長選と同じ日に実施される見込みとなりました。
 

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