バスケW杯でますます高まる“バスケ熱” 選手着用のシューズは売り上げ増、コートには意外な後輩たち

パリ五輪への出場を決めたバスケットボール日本代表。48年ぶりの快挙に、この地方のバスケ熱は高まる一方です。愛知県内のバスケットコートには、名古屋出身、富永啓生選手の意外な後輩たちの姿もありました。

　約40人の小学生が所属する名古屋のバスケットボールチーム。
　
　今回のワールドカップには、地元の子どもたちからも熱い視線が注がれていました。

　「目標にしたい選手は河村選手。小さいのにドリブルで抜いて、シュートまでいくところがすごいと思いました」（小学3年生）

　「ワールドカップの試合は、すごく面白かったし、感動しました。最後の試合のホーキンソン選手が、バスケットカウントしたり、3Pシュート決めたところ。日本の代表としてすごいことを見せてもらったから、私も人に影響を与えられる選手になりたいです」（小学6年生）

　空前のバスケブームにチームの代表は――

　「ただ練習に来て、練習をやって、だったのが、テレビを見て『あの選手がどうだ、こうだ』、『こういうプレーがすごかったね』という話をしたり、まねしたりして、すごく良い影響を受けているなと感じています」（SPEARSOLDIER 加藤里枝 代表）

　2024年のパリ五輪出場を決めたバスケ日本代表。

　さらなるバスケブームに期待が高まります。

　「まずは興味を持つことが大事なので、テレビで見て、バスケって楽しいなってところから、最終的には頂点目指して頑張りたいという子がでてきてくれたらいいなと思います」（加藤代表）

　岐阜市のスポーツ用品店では、ワールドカップの影響で売り上げが伸びているのが――

　「河村勇輝選手着用のシューズです」（ヒマラヤ 本館 スタッフ 末藤彩音さん）

　コート上を縦横無尽に駆け回る河村選手が使うアシックスの「アンプレアルス」というシリーズ。

　ワールドカップ開幕前と比べて、売れ行きは、約3倍だといいます。

　「横側がボコッとなっているのが特徴。安定感があって、ステップ時にしっかり固定された感じになる」（末藤さん）

　躍動感のある河村選手のプレー。

　シューズに注目していたファンも多いようです。

　「気になって試し履きする方も多い」（末藤さん）

　人気のモデルは、河村選手のものだけではありません。
　
　富永啓生選手のモデルも人気です。

　「ソールが硬めなので反発力があり、切り返しとかに良いシューズ」（末藤さん）

　店では、ワールドカップに合わせて特設コーナーを設けましたが、ユニフォームやボールは開幕前に完売してしまいました。

　「海外で活躍する選手も増えて、プレーを見て憧れて、これからもバスケ人口が増えていくと思います」（末藤さん）

　バスケットボール好きのオーナーが「誰もが自由に使えるコート」として2020年にオープンさせた、無料で使えるコートです。

　「数年前やっていたんですけど、仕事で忙しくて来られなくて、Ｗ杯を見て、来たいなと思って来ました」（40代）

　さらに、こんな利用者も――

　「桜丘高校です。富永啓生選手の母校です」

　ワールドカップのカーボベルデ戦で、驚異の成功率75％の3Pポイントで勝利に貢献した富永啓生選手の母校「桜丘高校」の後輩も先輩の活躍を見てコートに立ちます。

　「バスケ部ではなく、野球部です」（桜丘高校 2年生）
　「バスケの試合は、今回がちゃんと見るのは初めてです。野球とは違う面白さがあって、盛り上がっていいスポーツだなと」（桜丘高校 野球部の2年生）
　「パリ五輪、優勝目指して頑張ってほしいです」（桜丘高校 野球部の2年生）

　バスケ熱は、高校球児にも広がっていました。

　コートに併設されているカフェの壁には、富永選手のサインも。
　
　前回の東京五輪の代表合宿で日本に戻ってきた際に立ち寄ってくれたそうです。

　「桜丘高校の練習に顔を出した帰りにふらっと立ち寄ってくれて、うちでシューティングしてくれました。そのときから全然はずさないし、すごい集中力で。来る方『Ｗ杯見た？』とか『すごかったね』って、みなさん注目していた試合だと、ひしひしと感じられて、この盛り上がりのままパリ五輪まで選手たちは頑張ってほしいです」（グレープパークコート管理人 大内舞さん）

　(9月5日 15：40～放送 メ～テレ『アップ！』より)