一時37年半ぶり円安水準 市場関係者「円一弱の状況」 円相場1ドル=160円台続く

2024年06月27日 12:46
 26日、1986年以来となる1ドル=160円台後半をつけた外国為替市場の円相場は27日も160円台の円安水準が続いています。  (経済部・吉田貴司記者報告)  およそ37年半ぶりの歴史的な円安に、ある市場関係者は「特段の材料がないなかでの円安の動きは投機的だとしか言えない」と話しています。  日本時間の26日夜にロンドン市場で160円台になった円相場は、27日朝の東京市場でも円安ドル高の状況となっています。  鈴木財務大臣は27日朝、「高い緊張感をもっている」と改めて市場を牽制(けんせい)しました。  ただ、ドル以外にも対ユーロでは1999年のユーロ創設以来の円安水準となるなど、主な通貨に対して円が安い状況となっていて、「円一弱の状況だ」との声も出ています。  大台を超えて歴史的な円安水準に政府・日銀による為替介入の警戒感も強まっていて、神経質な値動きが続きそうです。

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