農水省 今年の新米“品質良”プロに聞く!“ふっくら”おいしく炊くには?

2024年10月29日 20:17
 29日午後、農林水産省が今年の新米が去年を上回る品質になると発表しました。そこで、新米をさらにおいしく炊く方法をプロに教えてもらいました。 ■農水省 今年の新米“品質良”  一押しの焼き加減はレア。バーナーで香ばしく仕上げると脂がじわり。店の看板メニューの分厚いステーキとともに人気なのが…。 ステーキ&ハンバーグの店 いわたき千間台店 千葉健悟店長 「(Q.おいしそうですね?)粘りと甘みとうまみと香りがすごく良い」  無料でおかわりし放題。ふっくら炊き上がったツヤツヤの新米。宮城県産の「ひとめぼれ」です。  1歳児は大きな口でご飯をお出迎え。 母(30代) 「混ぜご飯にしないと食べないが食べている、きょうは。おいしいのだと思う」  自らスプーンをつかんでもう1口。今年の新米は一味違うかもしれません。 常連客(40代) 「古米にはない、ふっくらとしたおいしさの違いがある」  いわゆる“令和の米騒動”の影響で注目が集まった新米の取れ高はいかに…。  29日午後、農水省が米の等級を発表。米の形や水分量などが高評価の1等級の比率が去年の同じ時期より17.7ポイント高い77.3%であることが分かりました。等級検査を行う会社は…。 新田野ファーム 加藤司さん 「こちらの方が良いお米」  品質の良い米と悪い米を比べると、品質の良い米の方が透明でつやがあるのが分かります。 新田野ファーム 加藤司さん 「白く濁っている。水分不足ですね。高温障害で水不足になったのが原因だと思う。白い米・悪い米が15%以上になると2等(以下)になる。天候にも恵まれて、この地域は水不足もなかったので良い米が取れたと思う」  今年は、この品質の良い米が含まれている割合が全国的に高いというのです。 農林水産省 「去年の猛暑での被害を受けて、自治体ごとに指導を実施し、高温障害への対策を打てたことが大きい」  冒頭に紹介したステーキ店でも食べ放題の米が飛ぶようになくなります。  客は熱々のステーキをパクリ。平皿に盛ったご飯もパクリ。 妻(40代) 「モチモチしています。うれしいというか、幸せ」  隣で食べていた夫が席を立つと…。 夫(40代) 「米のおかわり。ちなみに私じゃなくて妻」 ステーキ&ハンバーグの店 いわたき千間台店 千葉健悟店長 「おかわりする量が前にもましてすごく増えたので、おいしいんだと思う。多い時で(一日)24キロ炊く」 ■プロに聞く!“ふっくら”おいしく炊くには?  その新米を家庭でさらにおいしく食べるためにはどうすれば良いのでしょうか。全国300地域の米を食べ比べた米のプロに炊く前のひと手間を聞きました。 五つ星お米マイスター 澁谷梨絵さん 「どちらかというと味が濃い。例年に比べても米の味がすごく伸びている。新米時期は収穫したてなので張り感がある。皮がパリッとしていて、なかなか水が米に入っていかない。しっかりと最低1時間、もし時間があれば2時間水につけ置きすると中までしっかり浸透してふっくら炊き上がる」 ■コメ価格 今後どうなる?  農水省によりますと、今年の新米は品質だけでなく流通する量にも期待が持てるとのこと。お米の高値が続いていますが、いつごろに落ち着きそうなのか米の流通に詳しい新潟大学の伊藤亮司さんに聞きました。  伊藤さんの見解は「下がるなら春以降になるのでは」ということでした。というのも、店頭にはお米が並んでいますが、まだ1年間を通して必要な量が確保できるめどが立っているわけではなく、また、高値でも今のところ消費が落ち込む様子もないので急いで値を下げようとはならないということです。  年度いっぱいは様子見をして4月から5月に下げる判断をするのではということです。

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