新しい富士登山…静岡側にも変化の兆し

2024年07月07日 00:10
■入山規制や通行料の効果は 6日、サタデーステーションは富士山を訪れました。 布施宏倖アナリポ 「急に雨が降ってきた、登山客が雨具を出して着替えています」 巡回指導員 「雨降りそうなのでレインコートは大丈夫ですか?」 休日で登山客が増える中、パトロールの人数を増やして、注意を呼びかける姿も。1日の上限を4000人、午後4時から午前3時までは閉鎖するなどの規制を設けて、およそ1週間。実際に効果はどれほど出ているのでしょうか? 布施宏倖アナリポ 「入山規制の効果か、みなさんちゃんとした服装で登山用の靴をしっかり履いています」 午後4時になると… 布施宏倖アナリポ 「入山規制でゲートが閉鎖されて以降、ほとんど登山客が見えなくなりました」 8合目の山小屋で働く人は 山小屋「太子舘」井上義景さん 「夜間の弾丸登山は劇的に減少している印象があります。夜中に小屋の外で騒いだりする人がいないので、非常に平和になった感じがします」 山梨県も「ゲート閉鎖の効果で弾丸登山客は抑制できている」という見解を示しています。 ■これから山開きの静岡側でも変化の兆し 規制の影響は別ルートでもひろがっています。 富士コンクリートサービス専務取締役渡辺昌秀さん Q.今なにをしているんですか? 「山小屋の荷物をブルドーザーに積んで、これから山小屋に運ぶところです」 物資を運搬するブルドーザーです。 Q.いつもより多めに? 「多めですね。去年に比べて(今シーズンは)1.5倍くらい増えるのでは」 なぜ物資が増えているのでしょうか?出発して1時間。8合目の山小屋付近に到着。多くの物資を降ろしていきます。 富士コンクリートサービス専務取締役渡辺昌秀さん 「(山小屋の)かなり宿泊予約が多いという話は聞いてます」 Q.吉田口から流れてくる? 「そうですね。山小屋に聞いてみても今年はやっぱりその関係じゃないかなと」 山小屋の人によると、吉田ルートの規制により、宿泊予約が増えてきていいるのだといいます。そのため、山小屋に運搬する物資の増加につながっていたのです。しかし、懸念もあるといいます。 富士コンクリートサービス専務取締役渡辺昌秀さん 「富士宮口は勾配がきつくて、石が大変多い登山道。お客さんが来てくれることは嬉しいが、安全じゃないところも出てくるのでそこが難しい」 ◇◇◇ 高島彩キャスター: 静岡県側からの富士登山も増えそうですが、対策はどのようになっているんでしょうか。 板倉朋希アナウンサー: 静岡県側も弾丸登山を防ぐために登山道や山小屋の宿泊予約の有無などを事前登録するシステムの運用を今年から始めています。ただ、強制力はなく、人数制限もないということです。 高島彩キャスター: 山梨県側から登る場合は通行料がかかりますが、静岡県側からの場合はどうでしょうか。 板倉朋希アナウンサー: 現時点では通行料の徴収はないということですが、来シーズン以降についての規制のあり方については、現在検討を行っているということです。 高島彩キャスター: 柳澤さんは、こうした富士登山に関する対策をどうご覧になっていますか? ジャーナリスト柳澤秀夫氏: ルールがバラバラだと新たな混乱や問題が生じかねないという部分はあると思うんです。ですから、速やかに山梨県と静岡県が連携して、統一した足並みを揃えた対応を取って欲しいと思います。 高島彩キャスター: 皆さんくれぐれも安全な登山を心がけていただきたいと思います。

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