川崎重工が架空取引による裏金で海上自衛隊員に不適切な金品の提供をしていた疑いを巡り、木原防衛大臣は深刻な事態だとして、特別防衛監察を実施することを明らかにしました。 木原防衛大臣 「まだ疑いの段階とはいえ、もし判明した事実関係というものがあった場合には厳正に対処せねばならぬと、そういう深刻な事案だというふうに考えております」 　川崎重工は4月、裏金で海上自衛隊員の潜水艦乗組員に不適切な金品の提供などをしていた疑いがあると防衛省に通報していました。 　これを受け防衛省は調査を続けてきましたが、事態は深刻であるとして、元検事がトップを務める防衛監察本部で特別防衛監察を行うこととなりました。 　特別防衛監察は、防衛省・自衛隊で不祥事などが起きた際、防衛大臣が判断した場合に行われ、独立した立場から調査し改善策も含めて報告するものです。