東京23区のごみはどこへ? 最終処分場には“限界”が

2024年12月28日 16:37
 年末年始の行事などで増えがちなごみですが、最後に行きつく処分場には受け入れの限界があるといいます。東京23区の現状と課題とは。  毎日大量に排出されるごみ。一体どこに行き着くのでしょうか。聞いてみると…。 街の人 「(Q.ごみはどこに行き着く?)この辺かなという感じ」 「(Q.ごみはどこに行き着く?)すみっこな気もするよね。どこか分からない」  実はよく知られていないごみの行方。東京・杉並区で出された可燃ごみを追ってみます。  回収を終えた清掃車が向かった先は、杉並清掃工場です。ここで焼却して灰にすることで、量を20分の1に減らします。  以前はごみを直接埋め立てるケースもありましたが、清掃工場が整ったことで、すべて焼却処理が可能になりました。  灰を積んだ車は清掃工場を出発。都心を通り、見えてきたのは湾岸地区。ごみを埋め立てる最終処分場は、お台場の南東にありました。  東京オリンピックでは、ボート、カヌー、馬術の会場としても使用されました。  この場所は元々、海でした。1973年から埋め立てが始まります。徐々に進み、開始から51年の現在の様子です。そしておよそ50年後には、埋め立ての限界となる赤いラインに達する見込みだというのです。 東京都廃棄物埋立管理事務所 上田一彦所長 「今後50年以上の埋め立てが可能と推計しています。しかしながら船の航路を確保するため、(将来は)今以上の埋め立て処分場をつくることができません」  50年後どうすればよいのか、別の場所は見つかっていません。 街の人 「これだけの年数で(埋め立てが)これぐらい増えるのだと。(エコバッグなどを)持ち歩いたりとか必要なのかなと」 「リサイクルをちゃんとする」 上田所長 「ごみ処理にはたくさんのエネルギーを使います。ごみを減らすことが脱炭素社会の実現に寄与するということにも思いを巡らせ行動していただきたいと思います」

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