能登の七尾(石川県)に行った時であった・・・
ホタルイカのは食べた事あったけど、えっ!スルメイカのもあるんだ!
おおおぉぉ～っ　大きい分だけ食べ応えあるじゃ～ん　とついつい叫んでしまったのだ。
それはまるで、欲しくて探していたおもちゃを思わぬ所で見つけた子どもの様な喜び様であった。
それは何かと言うと…「もみいか」なんだよね。

これを知ってるのと知らないのでは、酒飲みなら80％、ご飯好きなら79．99％は人生で損をしているぞ!　絶対。
だって美味しいのだよこれが、堪らなく・・・!
イカのワタ(肝)ごと干してあるんだから、コクのある旨味が口の中に広がって、余韻がず～っと残ってるから、ご飯やお酒のつまみに最高なんだなぁ～。
スルメが「お餅」としたら、もみいかは「ぜんざい」と言うくらいの濃厚さ。
美味しさの秘密は絶妙な状態に干してあるから、余分な水分が飛んで旨味が更にぎゅ～っと濃縮されているからなんだろうね。
獲りたての新鮮なイカじゃないとワタまで干物に出来ないから凄さが分かるよね。
焼いたもみいかを口に運ぶと、程良い水分のお陰で硬くもなく、まるで一夜干しの様な歯ごたえ。
その後にジュワァ～っとワタの濃厚な旨さが口の中に広がり続ける・・・
ここでご飯やお酒を口に運び味わう・・・
もみいかを始め、干物は「能登珠洲塩」「能登海洋深層水」「いしる」のみで味付けしているんだから。
海の幸・・・まさしく幸せな一時だなぁ～!

「もみいか」
さて、今回のワンポイントは、もみいかの焼き方。
焼き方ひとつで美味しさは倍増するのだ。

＊もみいかをアルミホイルで包む。(イカから出る旨味の凝縮した水分を逃さずに蒸し焼きにする。)

＊中火から弱火がおすすめ。(ゆっくり美味しさを全体に循環させる。)

＊アルミホイルが膨らんできたら、そろそろ食べごろのサイン。カットして召し上がれ。

「いしる」

醤油の代わりに色々と使える万能調味料で、熱々の干物に少しかけて食べるとより一層風味が増す。

沸騰したお湯にいしるとコショウで味付けして刻みネギを入れれば、ご当地簡単スープが出来る。

七尾城があった山の七つの尾根「梅尾」「亀尾」「菊尾」「竹尾」「虎尾」「松尾」「龍尾」が由来と言われている七尾市は、能登半島の中程に位置。「富山湾」「七尾湾」に面し、能登島をも持つ。

天然の良港の七尾港を海の玄関口とし、政治・経済・文化等、能登の中心地として発展を続けてきた。

また、リゾート施設を有する能登島を始め、全国的に有名な和倉温泉等、観光にも非常に恵まれた魅力あふれる土地。

その他、七福神が祀られている各寺院があり、「能登七福神巡り」も出来る。

JR七尾駅から徒歩10分の所にあるのが、みなとのオアシス「能登食祭市場」。

能登の海鮮食品や特産品、工芸品などを販売している観光客に人気の施設で、購入した海産物をその場で焼いて食べることが出来る「浜焼きコーナー」は最高である。

施設には物産販売所のほか、休憩ホールや能登の祭りを紹介する能登祭歳時館などがあり、二階にはグルメ館がある。

七尾駅から風景を見ながら徒歩がおススメである。