20年ぶりとなる新しい紙幣の発行が始まりました。新1万円札の顔となる渋沢栄一の地元、埼玉県深谷市にある銀行から報告です。 　（経済部・高瀬幸介記者報告） 　埼玉りそな銀行深谷支店では職員が渋沢栄一カラーである藍色のTシャツを着て対応に追われています。このあと新紙幣との両替が始まるということで、利用客も増え始めて、店内はごった返しています。 　この店舗では新紙幣の両替が始まるのは午後1時ごろになる予定ですが、さいたま市にある店舗では午前10時にすでに始まっています。 新紙幣を受け取った客 「率直にかっこいいなと思いました。会社に行くついでに交換しようと思って、我先に来ました」 　新紙幣が発行されるのは20年ぶりで、1万円札は福沢諭吉から渋沢栄一に、5千円札は樋口一葉から津田梅子に、千円札は野口英世から北里柴三郎になります。 　偽造防止のため、肖像としては世界初となる3Dホログラムなどの最新技術が導入されています。 　なお、これまでの紙幣も使用できるので、政府は「使えなくなる」といった詐欺行為に注意を呼び掛けています。 　こちらは午後1時から始まる新紙幣の両替の専用窓口となっています。これまでにすでに新紙幣の両替はおよそ60件予約が入っていて、予約客には封筒が特別に配られます。中には渋沢栄一との言葉が書かれています。できるだけ多くの人に新紙幣が渡るよう、新紙幣の両替は1人10枚までとなっています。